A型作業所の仕事ははっきりと言って、スキルアップにつながる仕事は非常に少ないです。
また一般企業に比べると規則がゆるいことから、一般就労の目標意欲を失くしてしまう人も多いものです。
「そろそろA型作業所から卒業しようかな」と考えている人へ、転職のメリット・デメリット、転職先の探し方などを紹介します。
A型作業所を辞めたい?転職しましょう!転職のメリット
それぞれの理由があって「A型作業所を辞めたい」と考えている人。
「でもA型作業所を辞めたら、これからどうしよう」と悩んでいるかもしれませんね。
ここではA型作業所からの転職についてのメリットを紹介します。
収入がアップする可能性
一般就労・障害者雇用に転職する場合、収入が大きくアップする可能性があります。
今までは県の最低賃金で仕事をしていたはずですので、収入が増えればそれだけ生活が楽になります。
転職の際、一番大きなメリットが収入アップと言ってもいいでしょう。
福利厚生が充実
A型作業所では就労時間が短いため、国民健康保険に加入していた人がほとんどでしょうが、一般就労になれば社会保険に加入することができます。
社会保険に加入すると健康保険料は半額会社負担となり、厚生年金に加入することになります。
天引きされる金額もありますが、その分福利厚生も充実しています。
障害者雇用になればA型作業所のように自分の体調に合わせた就労時間で業務ができる、欠勤や早退にも寛容という職場もあります。
「次はA型作業所ではなく一般就労」と考えている人は、こういったメリットもあります。
スキルアップ
A型作業所ではスキルアップすることはほとんど期待できませんが、転職によって新たなスキルを得ることができる可能性があります。
転職した先で勉強し、資格を取得することで収入アップも期待できます。
「この仕事をしてみたい」と既に目標が決まっている人は、どんどん応募して転職活動をしましょう。
自己成長
障害を持っている、ということでつらいこと、苦しいことはたくさんありますよね。
私も障害者になったとき「どうしてこんなことになったんだ」「健常者は普通にできることが、どうして私にはできないんだ」と苦しんだこともあります。
その後A型作業所に通所し、卒業して障害者雇用で今の会社に障害者雇用枠で入社しました。
初めはとても緊張しましたが、次第に慣れて「もっと効率よく仕事をしたい」と考えるようになりました。
転職はひとによって人生を大きく変える出来事です。
A型作業所では物足りない、と感じるのならば、さっさと別の仕事を探しましょう。
A型作業所を辞める場合のデメリットはある?
A型作業所を辞めるメリットを紹介しましたが、次はデメリットについて紹介します。
転職活動が大変
特別な資格やスキルを持っている人以外、転職活動は大変なことです。
普段通り仕事をしながら良い求人はないか探していく。
しかも障害というハンデがあるので、ハードルは余計に高くなります。
しかしまったく求人がないという訳ではありません。諦めずに転職に向けて動いていきましょう。
求人案件が少ない可能性も
コロナウイルスの影響で、解雇された人がたくさんいます。
そのときに比べたら求人も多くなっているでしょうが、やはりハンデは「障害」ですよね。
最近では障害者でも一般就労の道が拓けてきましたが、障害の程度によっては不採用となることが多いかもしれません。
その場合は障害者専用の求人を探すなど、他の方法で求人を探してみましょう。
体調管理の徹底
次の転職先もA型作業所でない限り、体調管理は絶対に必要です。特に一般雇用になると、健常者と同じレベルの仕事、スキルが求められます。
その際に体調を崩してしまっては、会社にも迷惑がかかってしまいます。
一般就労の検討をしている人は、通院している病院の先生に、フルタイムで勤務できる状態か、一般就労で大丈夫か、聞いておきましょう。
環境の適応が難しい
これはA型作業所に限らずどこでも起こることですが、はじめの内は仕事も人間関係も分からずオロオロすることもあるでしょう。
中には厳しい人もいて、少しめげてしまうかもしれません。しかし、ここを頑張って乗り越えましょう!
きっと話の合う同僚がいますし、話を聞いてくれる上司もいるでしょう。
長期間働くコツは「今日1日行ってみよう」と考えること。
「1日通勤出来たら3日は通える」「3日通えたら1週間は通勤できる」「1週間働けたら半年は働くことができる」と言われます。
「何年も働くのか」とうんざりするかもしれませんが、特に慣れないうちは「今日だけ頑張ってみよう」という気持ちで仕事をしてみてください。
A型作業所を辞める!転職先はどのように探せばいい?
A型作業所を辞めることにした。でも転職先はどのように探せばいいの?
そんな疑問にお答えします。
ハローワークの障害者専用窓口
まずはハローワークの障害者専用窓口でしょう。
多くの方が利用していますし、求人数も多いです。
障害者専用のパソコンも用意しているので、じっくりと検討して自分にできる仕事を探すことができます。
転職サイト
最近は転職サイトから応募して面接、というパターンも多くなりました。
転職サイトは色々ありますが、サイトによって求人の年齢層があります。自分の年齢にあった転職サイトに登録しましょう。
また、障害者専用の転職サイトもありますので、ぜひ登録しておきましょう。
学習プログラムに参加する
自分はスキルもないし、できることがない、と考えている人は、いっそのこと学習プログラムや通信教育などを利用して、スキルを磨いて求人を探す、という方法もあります。
たとえばパソコンの基礎知識、Photoshop、illustratorを使用してポスターやイラスト作成、CAD資格など、実践的なスキルを身につけておけば求人数が多くなる可能性もあります。
学習プログラムに参加する場合は、A型作業所に通所しながら勉強することをおすすめします。辞めてしまってから学習を始めても、スキル習得に時間がかかりますし、その間のお給料がないのでは経済的な不安を抱えることになってしまいます。
仕事と勉強の両立は大変かもしれませんが、手に職を持ちたい人は頑張って勉強しましょう。
まとめ
A型作業所を辞めたい、転職したい場合のメリット・デメリット、転職活動のやり方を紹介しました。
障害というハンデを持ちながら転職活動をするのは一筋縄ではいきません。しかし諦めないでください。きっとあなたに合う職場が見つかるはずです。
一刻も早く希望の就労先が見つかることを願っています。
A型作業所から一般就労・障害者雇用を目指すには、転職エージェントがおすすめです!