B型作業所の工賃って、確定申告する必要はあるのか?

calculator g4c91c26fa 1280 - B型作業所の工賃って、確定申告する必要はあるのか?

仕事をしていると時々「確定申告」という言葉を聞くことはありませんか? 

テレビCMでもお正月明けくらいから「確定申告はお早めに」の広告を見かけますよね。

「B型作業所に通所しているけれど、確定申告って必要ないのかな?」と思っている方へ、B型作業所通所中に確定申告は必要か、申告する場合の手続きについても紹介します。

B型作業所の工賃で確定申告、必要?

B型作業所に通所中、工賃は確定申告の対象になるのでしょうか?

紹介していきます。

確定申告とは?

そもそも確定申告というものを理解していない人が多いと思うので説明していきます。

確定申告は所得税・住民税などの税金を納付するため、年度ごとに行う手続きを言います。

会社員の場合、源泉徴収と呼ばれる方法で書類と生命保険の控除証明書を提出することで会社が申告をするので、個人が確定申告する必要はありません。

確定申告が必要になるのは、自営業、フリーランス、副業で一定以上(大体20万円以上と言われます)の収入がある人が行います。

フリーランスの方が税金でヒヤヒヤしているのは、前年度の納税額から今年度の納税額を算出するため、前年度よりも売り上げが低かった場合、お金が足りない、という事態になるからなのです。

ほとんどの利用者が確定申告の必要はない

B型作業所の場合、工賃が年103万円を超えると確定申告が必要になります。

よく「年間55万円」とも言われますがこれは間違いで、B型作業所の場合、特例の経費55万円(経費)+基礎控除(所得控除)48万円=103万円を超えた場合が確定申告の対象となります。

B型作業所の工賃は月2万円程度なので確定申告は必要ありませんし、その工賃も「雑所得」として考えられるので、源泉徴収・年末調整は必要ありません。

ちなみにA型作業所は雇用契約を結ぶので収入は「給与所得」として源泉徴収・年末調整をします。

B型作業所利用者の確定申告

何らかの理由があり、B型作業所でも確定申告が必要となる場合、確定申告はとてもややこしいものです。

B型作業所利用者の確定申告について紹介します。

基本的に作業所が確定申告をする

確定申告は申告する本人が行います。

収入・家族構成・医療費などによって税金の控除が受けられる可能性があります。

少しでも節税するため、レシート一枚でも無駄にしないようにしましょう。

申告直前になって慌てないように、事前に準備しておかないと期限に間に合わない、という事態にもなってしまいます。

個人の場合は税理士に相談する

前述したように確定申告は非常に難しく、個人でやろうと思ってもよく分からずに正しい記入ができなかったり、間違った書類を提出して修正を受けたりすることもよくあります。

どうしてもできない場合は、費用がかかりますが税理士さんにお願いするのもひとつの方法です。

自分で確定申告をする場合は?

自分で確定申告する場合、給与明細、事業収入、配偶者の収入などの収入証明書、住民票、障害者手帳などが必要です。

これらの書類を用意して必要な控除・非課税控除などの詳細を把握します。

たまに市役所で「無料の確定申告相談窓口」などが開設されていることがありますので、そこで資料を持って行き、分からない部分を教えてもらうという方法もあります。

確定申告の方法

今までは紙の申告のみですが、最近は電子申告も受け付けています。

電子申告はネットを通して行う方法で、専用のアプリをダウンロードして入力し提出するので非常に便利です。

確定申告用のアプリも充実していますので、これから確定申告をする場合はぜひ電子申告がおすすめです。

今まで通り紙で申告する場合は、最寄りの税務署に持参または郵送で提出します。

期限に注意する

確定申告の有効期限は、毎年3月15日です。

が、年度によって異なることもありますので充分注意してください。

というのも期限を過ぎて提出すると罰則や延滞税金が発生するので、余計なお金が必要になってしまうのです。

修正が入った場合のことも考え、早めに申告しておくようにしましょう。

疑問や不安点がある場合、税理士さんに相談しましょう。

まとめ

B型作業所の工賃で確定申告をする必要はあるのか紹介しました。

B型作業所に限らず、A型作業所でも確定申告することはほぼありません。

ただし副業をしているなど他に収入源がある場合はこの限りではありません。

確定申告は特に初心者にはハードルが高く、修正となることが多いので、税理士さんに聞きながら、またはお願いして申告する方が安全です。

確定申告が必要かどうかは個人の収入・状況によって違いますが、正確な申告をすることで適切な控除を受けられます。

「お金がもったいないから自分で」というのも良いですが、余計な時間を食ってしまうよりも専門家にお願いすることも大切です。

税理士さんなどにサポートをお願いして、確定申告の手続きをするようにしてください。