B型作業所の作業時間ってどれくらいなのか?

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B型作業所はA型作業所に比べると障害の程度が重い方が多いので、フルタイム勤務が難しい場合が多いです。

ではB型作業所に通所している方はどれくらい作業をしているのか気になりますね。

今回はB型作業所の作業時間や、利用者は実際にどれくらい作業をしているのか、紹介します。

B型作業所の作業時間は?

B型作業所って実際にはどれくらいの時間作業しているのか、紹介します。

B型作業所を考えている方は参考にしてください。

2~4時間が基本

利用者の障害やその時期の体調にもよりますが、平均的に2~4時間作業している方が圧倒的に多いです。

しかし無理をしてその時間帯を作業するのではなく、「今日は無理」と思ったらお休みをしてもいいですし「1時間で帰ります」ということもあります。

利用者の体調が最優先ですので、欠勤や早退には寛容になっています。

ごく短時間からでもOK

「2~4時間も無理」と思った方もいるでしょう。

けれども大丈夫です。

B型作業所に通所している方の中には1時間だけ作業をして帰る、という方もいます。

それに対して叱責を受けることもありません。

無理をして通所して、体調が悪くなっては意味がありません。

B型作業所を利用する際に、自分が希望する通所時間を申告しておきましょう。

通所時間も調整可能

A型作業所や一般企業は始業時間が決まっているところがほとんどですが、B型作業所はそれもありません。

午前中で就業したり、午後から2時間だけ作業をしたりと、自分のペースで作業できるのがB型作業所の良い点です。

B型作業所の作業時間について、メリットは?

B型作業所の作業時間について紹介しました。

次に、B型作業所の作業時間についてどのようなメリットがあるのか、紹介します。

体調に合わせて通所できる

前述しましたが、体調に合わせて仕事ができるのはB型作業所の最大のメリットです。

A型作業所も同じですが、A型作業所は雇用契約を結んでいるため、あまりにも欠勤や早退が多いと休養を勧められたり契約満了で退社させられたりといったことがあります。

その点B型作業所はそういったことはなく、「今日は体調が悪い」と思ったら作業所に欠勤連絡をして、早く通所再開できるよう、体調を整えられます。

ノルマがないので焦って作業しなくてもよい

一般企業にはノルマがある仕事も少なくありません。

A型作業所でもチラシの挟み込み作業などは「〇日まで」と〆切がありました。

B型作業所はそのようなノルマはありません。

実際にはあるのですが、利用者にそれを強要することはありません。

ノルマがある場合は支援員やサービス管理責任者が残業して作業することになります。

利用者は障害を抱えながらも通所しているので、ノルマという難しいことは考えず、自分にできることをできる範囲でやるようにしましょう。

作業時間が30分?

利用者の中には30分スタッフと話をして、30分作業をして帰る、という方もいます。

それでもOKなのがB型作業所です。

B型作業所は生活習慣を整えることも目的のひとつであるので、家に引きこもって昼夜逆転の生活を送るよりも、B型作業所に通所して短時間でも作業をする方が健康的な毎日を送れます。

B型作業所への通所を考えている方はあまり深刻に考えず、「とりあえず生活環境を整えよう」の気持ちで通所しても構いません。

B型作業所の作業時間について、デメリットは?

B型作業所の作業時間について、メリットを紹介しました。

では次にデメリットが気になりますよね。B型作業所の作業時間について、デメリットを紹介します。

作業時間に対して報酬が低すぎる

これはもう何度も紹介しましたが、どれだけ頑張ってもB型作業所の報酬は1万5000円~2万円いけば御の字。

そもそもB型作業所では「賃金」ではなく作業数に応じた「工賃」が支払われるので、その人の作業数によっても賃金が違います。

とはいえB型作業所の工賃はお小遣い程度。

報酬が低いことは覚悟しておきましょう。

作業所によっては最低通所日数がある場合も

基本的にB型作業所は「体調が良ければ通所、悪ければ欠勤」という福祉サービスですが、中には最低通所日数や時間を設けているB型作業所もあります。

具体的な日数・時間は管理責任者と相談して、自分のペースで通所できるように調整しましょう。

週5,6~8時間通所も可能

B型作業所に通所している方の中には「週5日、6~8時間でも大丈夫」という方もいます。

もちろん通所している作業所から許可を取れたら通所も可能ですが、そこまで働けるのでしたら、A型作業所や障害者雇用に切り替える方が絶対にお得です。

A型作業所、障害者雇用、一般雇用でしたら最低賃金は保証されていますし、福利厚生も充実しています。

B型作業所は退所しても失業保険は受給できませんので(雇用契約を結んでいないため)、他の作業所を探している方は、採用が決まってからB型作業所を退所するようにしましょう。

まとめ

B型作業所について、作業時間やメリットとデメリットを紹介しました。

作業時間に寛容なB型作業所は障害が重い方にとってありがたい福祉サービスです。

「B型作業所で働いてみたいな」と思ったら、ハローワーク、転職サイト、障害者専用の求人サイトもありますので、自分のやりたいことに合ったB型作業所を探してみてください。