「最近B型作業所にいくのがつまらない」と思っていませんか?
工賃はお小遣いレベルだし、仕事も単純で退屈……そんな所に何で行かなきゃいけないの?
そんなお悩みを抱えている方に、今回はB型作業所に行く意味、またB型作業所に行く意味を見出せなくなった場合の対処法を紹介します。
B型作業所に行く意味とは?
「B型作業所に行っても意味がない」という人がいます。
確かにスキルアップをするほど難しい作業をする訳でもないし、履歴書の職歴にも書けません。
ではB型作業所に行く意味とは?
生活リズムを身につける
B型作業所は障害があり、一般就労や障害者雇用が難しい方が通う福祉サービスです。
毎日仕事がある人は、朝起きて夜眠る習慣が一般的です。
しかし社会と繋がっていない人、たとえばニートと呼ばれる人は生活習慣がめちゃくちゃということも多いそうです。
昼過ぎに起床、夜中にゲームをするなど、昼夜逆転の生活になってしまう人が非常に多いのです。
B型作業所に通所するということは、会社に通勤している方と同じで朝起きて通所し、夜はしっかり眠って明日に備える生活が必要になります。
生活リズムが整っていれば、病気が寛解することはなくとも症状が少しは落ち着きを見せることもあります。
B型作業所は作業をすると同時に、健康的な生活リズムを身につける場としても意味のあることです。
日中の活動場所の提供
上記で説明した通り、社会と繋がっていないと人はダラダラとした生活を送ってしまいます。
一度きりの人生、時間を無駄にするのはもったいないと思いませんか?
B型作業所は上記の生活リズムを整えるための一環として、日中の活動場所の提供として利用する人もいます。
日中家にいると、どうしても寝てしまう人が多くなります。
そうなると夜眠れなくなり昼夜逆転、ということになってしまいます。
「仕事をしに行く」という考えではなく、「昼間の時間を有意義に使うため」と考え、通所するようにしましょう。
コミュニケーション能力の向上
B型作業所は自分の意思で通所するので、いつまでいても構いません。
しかしいずれは社会に出たいと考えている人もいます。
B型作業所はコミュニケーション能力の向上のためにも必要な場所です。
確かに知的障害の方はコミュニケーションを取ることが難しいという方もいます。
が、「こういう人もいる」と許容することであなたのコミュニケーション能力はアップします。
また支援員や他の利用者と話をすることで、人と話をすることに慣れるというメリットもあります。
社会に関わるための場所
今はインターネットが発達しているので、世界中の人たちと繋がれます。
しかしやはりインターネットでの友達は近くにいる友人とは違います。
「コミュニケーション能力の向上」でもお伝えしましたが、やはり人と人が直接顔を合わせて話をすることに意味があります。
また社会に出るためには人とかかわることが必須です。話ができずにぼーっと指示待ちをしていたら、ひんしゅくを買ってしまいますよね。
B型作業所を「社会に関わるための場所」として、積極的にコミュニケーションを取るようにしてみましょう。
B型作業所に行く意味を見出せなくなったら
「なんかもうB型作業所に行く意味ないんじゃない?」と考えている人、「もう辞めようかな」と考えている人、少し待ってください。
以下の対処法を試してみて、できる限り社会に繋がる「糸」を切らないようにしてください。
1週間休んでみる
「B型なんて行く意味ない……」と思っているのなら、試しに1週間休んでみましょう。
B型作業所は自分の体調に合わせて通所できるので、1週間まるまる休んでも特に注意を受けることはありません。(稀に「明日は来てくださいね!」という支援員もいますが)
とにかく1週間休んでみて、どうしてB型作業所に行く意味があるのか、そして、どうしていく意味がないと思っているのか考えてみてください。
単に眠いから? 作業所に通所することが面倒くさいから? 作業がつまらないから? 理由は必ずあるはずです。
問題の箇所が分かったら、自分で行動するなり、支援員に相談するなりして、楽しくB型作業所に通所できるよう対処してください。
支援員に相談
支援員にそのまま「行く意味が分からない」と相談することもできます。
支援員やサビ管たちは同じような悩みを抱えている方を何人も見ているので、適切なアドバイスをしてくれる方がほとんどです。
通所日数を減らしたり、通所時間を少なくしたりするなど、できる限りB型作業所をやめないよう対処してくれるはずです。
その裏には障害者が辞めると補助金が減額される、という黒い理由も含まれているかもしれません。
ですが、社会に繋がっている人が退所してしまったら、引きこもりになってしまう可能性が高くなります。
それを防ぐためにも、支援員やサビ管は、相談者の悩みを解決できるように策を取ってくれるはずです。
好きなことをしてみる
ずっと同じ悩みを考えてみても悪い方向にしか行きません。
自分の好きなことをして、気分転換してみませんか?
音楽を聴く、本を読む、映画を観る……趣味がある人はそれに没頭することで一時的にでも悩みを忘れられます。
「B型作業所に行く意味が分からない」という問題の解決にはなりませんが、一時でも悩みを忘れることで、「もう少し頑張ってみようかな」と思えるかもしれません。
他の作業所を探してみる
B型作業所に行く意味がない、という悩みの中には「“今の”作業所に行く意味がない」ということかもしれません。
その場合は、他のB型作業所を探してみることをおすすめします。
環境が変わることでまたやる気が復活して「頑張って通所しよう」と前向きな気持ちになるかもしれません。
まとめ
B型作業所に行く意味、またB型作業所に行く意味を見出せなくなった場合の対処法について紹介しました。
B型作業所に行く意味が分からない、という場合は誰かに相談したり、他のことをして気分転換したりすればもしかすると、良い方向へ考えが向かうかもしれません。
どうしても行く意味が分からない、という場合は支援員に相談してみてくださいね。