「B型作業所って意外に厳しいな……」と感じたこと、ありませんか?
「厳しい」とひと口に言っても、内容は人それぞれ。
人間関係が上手く築けない、作業がつまらないなど、その方なりの「厳しい」があります。
今回はB型作業所が厳しいと思うとき6選と、その対処法について紹介します。
B型作業所が厳しいと思う時6選!
「B型作業所が厳しい」と言われても、本人ではない限り「どの辺が?」と聞きたくなりますよね。
具体的にどういった点が厳しいのでしょうか。
工賃が安い
これはもうB型作業所の宿命ともいうべき問題点です。
確かにB型作業所は障害の程度が重い方も多く、作業自体も単純で誰にでもできる作業です。
しかしだからといって時給100円程度で作業するというのは利用者のモチベーションが著しく下がる原因ではないでしょうか。
「日中過ごす場所」と考えて、給料に関しては特に気にしていない、という方は別ですが、頑張った日々の成果が1万円程度では、厳しい、と感じるのも無理はありません。
仕事が単純でつまらない
前述したように、B型作業所の作業は本当に単純な仕事です。
商品の組み立てやパン作りなど、誰にでもできる作業です。
単調な作業に物足りなさを感じてB型作業所って厳しいな、と感じるのであれば、B型作業所を卒業する時期なのかもしれません。
できる作業が少ない
上記で「単純作業が多い」と紹介しましたが、自分のキャパオーバーな作業を振られる場合があります。
自分はこのくらいしかできないのに「もっと早くやって」と言われると焦ってしまいますよね。
また「やってみたい仕事があったけれど、いざやってみたら難しくて自分には無理だった」という場合もあります。
そういうとき「B型作業所って厳しいな」と感じるかもしれません。
実績にならない
厳しい話ですが、B型作業所に何年通所しても実績とは認められません。
A型作業所は雇用契約を結んでいるので、パートや正社員として通所できるのですが、B型作業所になると雇用契約を結んでいないので、実際の所は「訓練」という立ち位置になります。
企業の中には「B型作業所は就労ではない」という考えが多いので、B型作業所から一般就労はほとんどあり得ないことです。
その前に一旦A型作業所を挟んで実績を作ってから一般就労に向けて頑張ることになります。
そういう話を聞くと「B型作業所って厳しい」と思うかもしれませんね。
利用者同士の人間関係
支援員とのトラブルもですが、利用者間同士でのトラブルもあります。
もちろん人間関係のトラブルはどこにでもありますが、話が合わない、コミュニケーションが取れない場合、B型作業所が厳しいと思いますね。
真面目過ぎる人は合わない可能性もある
B型作業所に通所する方は様々な方がいます。
中には30分作業をして、あとは支援員とおしゃべりをして帰る、という方もいるそうです。
真面目に作業をしている方にとっては、そういった行為にイライラするかもしれません。
B型作業所は作業よりも体調管理や生活リズムを整えるために通所している方もいます。
そういった方を見てイライラするのは、ある意味当然かもしれませんね。
B型作業所が厳しいと思うとき、どうすればいい?
B型作業所が厳しいと思うとき6選を紹介しました。
では「厳しい」と感じたときに出来ることは何でしょう。
対処法を紹介します。
信頼できる人に相談する
支援員でも家族でも、誰でもいいので自分が信頼している方に「厳しい」と相談してみましょう。
具体的なアドバイスがもらえるかもしれませんし、支援員なら問題改善に向けて動いてくれるはずです。
仕事を変えてもらう
仕事が合わなくて厳しい、と思っているのであれば、他の仕事ができないか打診してみましょう。
やりたくない仕事を延々と続けてもつらい、厳しいという気持ちはいつまでも続きます。
「任せられる仕事がない」と言われたら、他の作業所を探すことも考えてみましょう。
A型作業所を目指す
現在のB型作業所が厳しいと感じるのであれば、いっそA型作業所を目指しませんか?
もちろんA型作業所に通所できるだけの症状の回復、体力が必要ではありますが、A型作業所にはたくさんの業務があるので、自分がやってみたい仕事が見つかるかもしれません。
主治医と相談のうえ、A型作業所を探してみてもいいですね。
自治体に相談する
支援員が厳しくて困っている、という場合は自治体に相談しましょう。
市役所の障害福祉課でも構いません。
悩みを相談して解決に向けて動いてくれるのが支援員なのに、その支援員に悩まされているのでは本末転倒。
外部の支援員が中に入ることで、作業所の空気が改善される可能性があります。
マイペースを貫く
「自分は頑張っているのに他の人はダラダラ作業して、イライラする。B型作業所ってこんなもの?」と思い、B型作業所に対して厳しいな、と思っているでしょう。
しかしB型作業所は「そんなもの」なのです。
作業よりも利用者の健康管理の方が大切。無理なノルマをこなすよりも、毎日通所する方が大切な場所なのです。
周囲のことで頭を使わず、いま自分ができることをできる範囲でこなすことを考え、作業を続けましょう。
別の作業所を探す
このB型作業所自体が厳しい、と感じているなら別の作業所を探しましょう。
A型作業所よりもB型作業所の方がはるかに多いので、通所できる範囲にB型作業所がたくさんあるかもしれません。
ストレスで体調を崩す前に、別の環境へステップアップする方が楽になるかもしれません。
まとめ
B型作業所が厳しいと思うとき6選と、その対処法について紹介しました。
B型作業所に限らず、どの職場でも「厳しい…」と思うときはあります。
それは健常者でも同じでしょう。
問題解決に向けて、無理のない範囲で対処法を試してみてください。