「そろそろA型作業所に移ろうかな……」と考えている人、おめでとうございます。
それだけ症状が安定し、自分に自信がついたということです。
今回はB型作業所からA型作業所に移るのがおすすめの人、また反対にまだB型作業所に通所した方が良い人を紹介します。
B型作業所からA型作業所へ……おすすめの人
B型作業所とA型作業所では勤務時間や日数など、少しハードルが上がります。
A型作業所に移るのがおすすめの人はどんな人でしょう。
症状が寛解に近いものになった
症状が寛解、あるいは薬などによって安定し、「B型作業所の仕事では物足りないな」と感じている人はA型作業所を探してみましょう。
一般就職や障害者雇用に移る方法もありますが、まだそこまでの体力がない場合が多いので、B型作業所よりも少しだけルールが厳しいA型作業所でスキルアップを目指しましょう。
A型作業所でもきちんと仕事をこなせるようになったら、一般就労は目の前です。
賃金アップを目指したいと思うようになった
B型作業所の工賃はお世辞にも高いとは言えません。
月2万円いけば御の字といったところなので、生活するうえで家族や親族の支援は欠かせません。
「もう少しお金がもらえるところがいいな」と思うようになったら、A型作業所をおすすめします。
A型作業所の賃金もそこまで高くありませんが、少なくとも最低賃金はいただけますし、雇用契約を結ぶので有給や雇用保険などの福利厚生もあります。
「給料が低すぎる」と感じたのであれば、少し自分の中に余裕が生まれたのでしょう。
一歩踏み出してA型作業所を見据えてみましょう。
週5日の通所でも大丈夫と思える
B型作業所は週1日の通所でもOKです。しかしA型作業所になると週5日勤務、4~6時間勤務になります。
「それでも大丈夫そう」と自信がついたなら、ぜひA型作業所に応募してください。
A型作業所ではお試し期間があって、数日間仕事をして自分に合うかを体験することもできます。
「まだ自分にはキツイかな」と思ったら、まだA型作業所は早いということ。
もう少し症状が安定してからまたA型作業所を探しましょう。
やりたい仕事がA型作業所にあった
A型作業所の求人をパラパラ見ていて「この仕事、やってみたい!」と思える求人があったら、ぜひ応募してください。
好きな仕事なら長続きしますし、作業所によっては評価で昇給があるかもしれません。
ただしどれだけやりたい仕事でも、体力がついていかないのであればできません。
応募する前に医師に相談するようにしましょう。
自信がついた
「もう自分はA型作業所で働ける。B型作業所は卒業する」という自信がついたなら、ぜひA型作業所にチャレンジしましょう。
自信は自己肯定にも繋がり、A型作業所でやりたい仕事ができるようになれば、さらに自信がつくという好循環を作り出します。
はじめは緊張するかもしれませんが、誰でもはじめはそうです。
肩の力を抜いて、思い切って飛びこんでみましょう。
こんな人はまだストップ! B型作業所にいた方が良い人
A型作業所に移るのがおすすめの人を紹介しました。
では次に、「まだA型作業所は早いよ!」という人を紹介します。
週5日の通所に耐えられない人
A型作業所は週5日が原則です。たまに週4日勤務という人もいますが、基本的に週5日の通所に耐えられない人は、不採用になる確率が高くなります。
無理してもすぐ退所してしまっては意味がありません。
焦る気持ちは分かりますが、まずはしっかりと体調を整えて、それから今後のことを考えていきましょう。
体調が不安定な人
A型作業所でもそうですが、季節や気圧で体調が不安定になる人は多かったです。
それでも何とか通所している人もいましたが、明らかに体調が悪そうなのに仕事をしていると、こちらも気を遣います。
特に元気なときと体調が悪いときの落差が激しい人は、今は週5日通所できるけれど、この時期はまったく通所できないということになるかもしれません。
そうなると他の通所者があなたの仕事を肩代わりすることになります。
これでは迷惑をかけてしまいますよね。
体調が不安定な人は、まずはB型作業所で週5日通所できるようになることを目標として頑張りましょう。
現状に満足している人
家族が扶養してくれている、今のB型作業所で満足しているという人もA型作業所に移る必要はありません。
B型作業所は期間限定の場ではありません。居たいのであればいつまででも通所を続けて構いません。
現状に不満が出てきた、他の仕事をしてみたくなった、という場合に他のB型作業所に移るか、A型作業所に移るかを判断しましょう。
今の仕事が好きな人
今の仕事が好きな人はA型作業所に移る必要はありません。
楽しく仕事ができるならそれはとても幸せなことです。
世の中には仕事がたくさんありますが、自分がやりたい仕事に就いている人はほんのわずかです。
その中で「今の仕事が好き!」と言えるのなら、無理に他の作業所に行かずとも今の仕事を真摯にこなしてください。
まとめ
B型作業所からA型作業所に移るのがおすすめの人、まだB型作業所で頑張った方がいい人を紹介しました。
B型作業所からA型作業所は、違う部分もかなりあるのではじめは戸惑うこともあるでしょう。
「やっぱりA型作業所は早すぎたかな」と後悔するかもしれません。
けれど一生懸命やっていれば、必ず結果は出てきます。
よそよそしかった先輩たちとも打ち解けて話ができるようになります。
自分に合ったA型作業所を見つけて頑張ってくださいね。