「B型作業所」と検索するとサジェストに「闇」「ヤバイ」といった文字が出ます。
「B型作業所ってそんなに怖いところなの？」と思っている人へ、今回はB型作業所の闇6選と、B型作業所を利用するメリットについて紹介します。
B型作業所の闇6選を紹介！
これからB型作業所に通所を考えている人にとって「闇がある」と言われると気になりますよね。
B型作業所の闇6選を紹介します。
最低賃金以下の工賃
B型作業所はA型作業所と違い、雇用契約を結びません。
そのため県の最低賃金を下回っても問題がありません。
参考までに書くと、厚生労働省が発表したB型作業所の平均月額は16.507円。
A型作業所は81.645円と比べるととんでもなく低い賃金で就労します。
月額に換算すると15.000円程度にしかならないので、賃金を考えるのであればA型作業所か障害者雇用にしましょう。
「就労訓練」ではない
名目上では一応「就労訓練する場」と言われるB型作業所ですが、実際に就労訓練している作業所はごくまれではないでしょうか。
ほとんどが商品の箱詰め作業や検品などの単純で誰でもできる作業なので、スキルアップも見込めません。
「家に閉じこもっているよりも多少は外に出た方がいい」という理由でB型作業所に通所する人もいます。
決して「就労訓練」目当てでB型作業所に通所は考えない方が良いでしょう。
補助金目当てのB型作業所
A型作業所もそうですが、障害者を一人入所させるごとに国から補助金が出ます。
悪い言い方をすれば、補助金目的でB型作業所を立ち上げ、障害者をどんどん入所させることで経営者の懐が温かくなるということです。
利用者の中には体調不良で欠勤が続き、作業所に連絡すると「補助金が切れる前に出所してね」と堂々と言われたとか。
すべてがお金目的で経営しているとは言い切れませんが、こういった悪い考えを持ってB型作業所を運営している作業所があるのは確かです。
仕事自体がない
常に一定量の仕事がある作業所も多いですが、時期によってはまったく仕事がない、という作業所もあります。
そうすると通所に意味を見出せず、欠勤してしまうことが多くなります。
横暴な態度を取る職員
どこの職場もそうですが、嫌な態度を取る人がいます。
特にB型作業所は支援員やサービス管理責任者が利用者の健康管理や相談を受け付けているのですが、その人たちが横暴な態度を取る、という作業所もあります。
「（精神）障害がひどい人には子どもに話しかけるように接する」という支援員もいます。
その支援員に悪意があるのかどうかは判じかねますが、対等に接していないことは分かりますよね。
他にも相談しているのにまともに対策を取ってもらえない、そもそも相談したい雰囲気の人ではない、という人ですと通所者はストレスをためてしまい、体調不良になる可能性もあります。
A型作業所に希望を出すと止められる？
A型作業所に行きたい、B型作業所はもうイヤだ。などB型作業所を退所しようとすると、「まだA型作業所は無理」「症状が安定していない」などの理由で引き留めに合う人もいます。
理由は先述した通り、補助金が減るからです。
世の中には本当に障害者に向き合い、安心して作業ができるように運営しているB型作業所もありますが、こういった悪徳な作業所があるので通所前に見学してよくチェックしておきましょう。
それでもB型作業所がいい？ B型作業所のメリット
B型作業所の闇6選を紹介しました。
「B型作業所はやめた」と思う人もいるでしょうが、中には「それでもB型作業所がいい」「週に1回くらいしか通所できないからB型作業所しかない」と事情を抱えている人もいるでしょう。
B型作業所のメリットを紹介します。
体調優先の作業
まずB型作業所は体調優先で通所できます。
通所日数も週に1回、時間も1～5時間など、自分の体調を見て通所できるので無理をしなくても良いことです。
通所日に体調が悪くても特に叱られることもなく、体調を戻すことを優先して良いと言われます。
「A型作業所はまだ無理」という人にとってB型作業所は通いやすいというメリットがあります。
マイペースで作業
作業は単純作業の上、ひとりで黙々とする作業が多いので、自分のペースで働けます。
周囲と協力して仕事をする場合、どうしても「迷惑をかけてしまったらどうしよう」と心配になってしまう人もいるでしょうが、マイペースの作業ならそのような心配はありません。
体調とできる範囲を見ながら、ゆっくり作業を進められます。
集団でのコミュニケーション
就労経験がなかったり、引きこもりで外に出なかったりした人がB型作業所に通所する場合もあります。
始めは緊張するでしょうが、徐々に慣れて同じ利用者と話ができるようになれる可能性があります。
コミュニケーション能力を向上して、次のステップに進められるようになりましょう。
自己肯定感の向上
障害を持っている、ということで自己嫌悪に陥っている人は少なくありません。
また障害のせいで仕事ができない、家族に迷惑をかけている、と考えますます病気を悪化させている人も多くいます。
その点B型作業所では、確かに工賃は安くとも「社会とつながっている」という自信になるのではないでしょうか。
いきなり一般就労を目指しても体がついていきません。
まずはB型作業所で自己肯定感をアップさせ、次はA型作業所、次は障害者雇用、とステップアップできればいいですね。
まとめ
B型作業所の闇6選と、B型作業所のメリットを紹介しました。
B型作業所は工賃の安さが何かといわれますが、他にも闇を抱えています。
この記事を読んで「やはり他のところにしようかな」と思われる人もいるでしょう。
その点は自分の体調や担当の医師と相談の上で決めるようにしてください。
また行きたい作業所が見つかったら必ず見学をお願いしましょう。
その際に利用者の様子や施設などをチェックして、違和感がないか、利用者の顔はどうかなど見ておくといいでしょう。
あなたにとって良い作業所が見つかることを願っています。
