B型作業所で働くまでの、7つのステップ!

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「B型作業所で働きたいけれど何から始めたら良いのか分からない」と考えていませんか? 

A型作業所、B型作業所は福祉サービス事業なので、一般企業のように履歴書を送って面接をして……といった手順は踏みません。

今回はB型作業所で働くまでの7つのステップと、B型作業所で働くメリット、デメリットを紹介します。

B型作業所で働くまでのステップ7個!

B型作業所に通所する場合は7つのステップが必要になります。

初めてB型作業所を利用する人は、まず「B型作業所」というものを知っておきましょう。

B型作業所で働くまでのステップを紹介します。

①そもそもB型作業所とは?

就労継続支援B型作業所(「事業所」という場合も)、という名称を初めて聞いた、という方もいるでしょう。

B型作業所は福祉サービス事業の一環で、障害があり一般企業への就労が難しい方へ、生活リズムを整えながら簡単な作業をする場です。

人によって障害や症状が違うので、週1回、2時間就労して帰る方もいますし、体調が悪ければ一週間くらい通所しない、という方もいます。

就労、とはいえ、まずは自身の体調を優先した上で日中過ごす場所、と考えた方がいいかもしれません。

②ハローワーク、市役所の障害福祉窓口に相談

B型作業所で働きたい場合、ハローワークか市役所の障害福祉窓口に相談しましょう。

どちらも通所できる範囲のB型作業所を知っているので、何件か紹介してもらえます。

その中で働きたい作業所を探してみましょう。

③行きたい作業所が見つかれば見学

一般企業ですと、ここで履歴書と職務経歴書が必要ですが、B型作業所(A型作業所でも)では、まず「見学」をさせてもらえます。

希望すれば何日か「お試し通所」をさせてもらえる作業所もあります。

実際の現場に行ってみて通所している人たち、スタッフ、就労内容をよく見て「ここで働くことはできるか」を確認してください。

④福祉サービス受給者証の申請

働きたいB型作業所が見つかったら、福祉サービス受給者証の申請をします。

一般的に受給者証と呼ばれますが、これはA型作業所やB型作業所など、法律に沿って運営している作業所の福祉サービスを利用したい際に必要な証書です。

まずは働きたい作業所へ利用申し込みをした後、利用することが認められた段階で申請します。

つまり受給者証の申請をしてからB型作業所を探す、ということはできませんので注意してください。

⑤相談支援事業者と利用前面談・利用計画書の作成

次は相談事業支援者や市町村の認定調査員が、心身の健康状態を把握するためにヒアリングを行います。

実際にB型作業所で働けるのか、就労に向けた意欲があるのかを確認しています。

相談支援事業者はヒアリングをもとに個別支援計画を作成し、B型作業所に提出します。

⑥受給者証の発行

受給者証の発行日数は自治体によって様々です。

2週間で発行された、という方もいれば2ヵ月かかったという方もいます。

私は3ヵ月かかってようやく受給者証が届きました。

⑦通所開始

受給者証が発行されたらようやく通所開始です。

はじめは緊張して体調を崩しやすくなるので、リラックスして自分なりのペースで作業をするようにしましょう。

B型作業所で働くメリット

「B型作業所で働いたら何かメリットがある?」という方もいます。

メリットはひとそれぞれ違いがありますが、ここでは一般的な、B型作業所で働くメリットについて紹介します。

工賃がもらえる

本当に微々たるものですが、B型作業所で働くと工賃がもらえます。

B型作業所に通所する方の中には、学校を卒業して初めて働く、という方もいます。

そういう方にとっては、自分の努力がお金に換算されるというのは嬉しいことではないでしょうか。

規則正しい生活を送れる

家にじっとしているとどうしても生活習慣が乱れてしまいがちです。

食事を摂らなかったり昼夜逆転の生活を送って、一日をボーっとしている内に終わらせてしまったり。

B型作業所に通所して働くことによって、「朝は起きてご飯を食べて……」と規則正しい生活習慣を身につけられるようになります。

人とコミュニケーションが取れる

家に引きこもりをしていた方もいるでしょう。

そういった方にとって、始めはB型作業所の利用者や支援者と話をすることが怖いかもしれません。

ですがこれも社会に出るための訓練の一環。

積極的に話をしている内に、次第にコミュニケーション能力がアップします。

生活にメリハリがつく

今まではダラダラして起きているのか寝ているのか分からない生活をしていた方も、B型作業所に通所することで「働く日」「休む日」のメリハリが出やすくなります。

通所する日は自分のできる範囲で働く、休む日はしっかり休んでリフレッシュする、そういった生活を送ることで症状が改善する可能性もあります。

B型作業所で働くデメリット

B型作業所で働くメリットを紹介しました。

次はデメリットを紹介します。

工賃が安い

メリットで「工賃がもらえる」と書いていましたが、工賃が安いのがB型作業所の一番のデメリットです。

B型作業所は利用者が取り組みやすいよう、軽作業が多いのが理由だそうです。

特に内職の仕事は単価が安いので、時給150円にも満たない給料で働くことになります。

「就労」と見られない場合がある

症状が改善し、一般就労に向けて動き出してもB型作業所から一般企業への転職は非常に難しいと言わざるを得ません。

何故ならB型作業所は「就労」と考えていない企業が多いからです。

一般就労を考えているのであれば、まずはA型作業所、次に障害者雇用、最後に一般就労とステップアップすることを考えて動くことをお勧めします。

人間関係でトラブルが起こる可能性がある

どこにでもあることですが、人間関係のトラブルが起こる可能性もあります。

B型作業所で特に多い人間関係のトラブルは、利用者と支援員のトラブルです。

利用者を子ども扱いしたり、幼児に話しかけるように接したりする支援員にイライラする、という声をよく聞きます。

あまりにもひどい場合は外部の支援員に相談してみましょう。

仕事がつまらないとやる気が出ない

はじめは緊張して働いていたけれど、業務にも慣れ、それも過ぎると今度は退屈になってしまうこともあります。

B型作業所の仕事内容は商品の梱包、袋詰め、パーツの組み立てなどの簡単作業なので、どうしても飽きが出やすい業務です。

「仕事がつまらない、物足りない」と思った場合、支援員に相談して他の業務に変えてもらうか、A型作業所にステップアップすることも検討してみましょう。

まとめ

B型作業所で働くまでの7つのステップ、B型作業所で働くメリット・デメリットを紹介しました。

B型作業所などの福祉サービスを利用することはあまり知られていないことなので、分からないことも多いと思います。

まずは知識がある市町村の障害福祉課、ハローワークに相談してみましょう。

あなたに合ったよい作業所が見つかるといいですね。