A型作業所で働きたい人が注意するべきポイント5選!

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私はハローワークの障害者専門窓口で「就労移行支援A型作業所」という存在を知りました。

A型作業所で働きたいという人は、就労経験が短いか、全くないという人も珍しくありません。

今回は、A型作業所で働きたい人へ、注意点5選と、A型作業所が向いている人、向いていない人を紹介したいと思います。

A型作業所で働きたい人へ、注意点5選を紹介

A型作業所は、障害を持っているけれど働きたい、現在の症状では一般就労は難しいと考える人が、通所することによってスキルアップを目指し、将来的には一般就労や障害者雇用を目指すための場です。

全国にはたくさんのA型作業所がありますが、そのすべてがメリットだけという訳ではありません。

ここではA型作業所で働きたい人に覚えておいてほしい、注意点5選を紹介します。

① 思っている以上に収入が低い

私もA型作業所で3年半、仕事をしていたのですが、本当にびっくりするほどお給料が低かったです。

県の最低賃金で、労働時間は5.5時間。当時のお給料は、祝日や欠勤がない6月や12月でも手取りで8万少々だったでしょうか。

「A型作業所で働きたい」と思っている人は、収入面で期待してはいけません。

収入を第一に考えるなら、一般就労か障害者雇用で就職することをお勧めします。

② 副業は禁止

「A型作業所のお給料は安いから」と、クラウドソーシングサイトなどを利用して副業をしたいと考える人もいるでしょう。

しかし、A型作業所に通所している状況で副業は禁止です。

A型作業所は一般就労が困難な方を対象とした福祉サービスであり、就労ができると判断されればA型作業所に在籍できないからです。

まれに、一般就労を行わない日にアルバイトをすることが許可されることもあります。

この場合は各自治体に相談してみましょう。

最近ではハンドメイドのアクセサリーやバッグなどを作って販売したり、要らないものをフリマサイトで販売したりする人がいますが、その収入が年間20万円を超えた場合、確定申告が必要になります。

この場合も「副業」とみなされ、A型作業所の通所ができなくなる可能性もあります。

③ スキルアップにつながる業務はまれ

私が在籍していたA型作業所は、県でも珍しいパソコンを使った事務系作業が中心の仕事でした。

そのため求人票には「必須スキル:パソコン(Windows)の基本的な操作ができる。タッチタイピングができる」と書かれていました。

私は運よくそのA型作業所とご縁がつながり、3年半ほど通所していましたが、「何かスキルアップした?」と訊かれると「うーん……」と考え込んでしまいます。

事務所には15人ほどの人がいて、皆さん精神障害を抱えていました。

その中では私は呼吸がしやすかったし、何より皆さん「お互い障害者だから」と、相手に対して優しくし合うことができる、いい場所でした。

しかし、次の職場に履歴書を書く場合、アピールできるポイントとしてはどうでしょう。

パソコンは使えますが、今どきWordとExcelの基礎知識くらい誰でもありますし、他に得たスキルといえば、ランディングページの作り方を学んだくらいです。

「A型作業所を階段にして、次のステップに行きたい」と考えている人は、A型作業所に通所中、資格取得の勉強をして自分でスキルアップの努力をし、転職先を探す方がいいかもしれません。

④ 一般就労・障害者雇用への気持ちが薄れる

これは私が体験したから感じることですが、「A型作業所で働きたい、そして次のステップへ」とはじめは考えていたのですが、A型作業所のあまり気楽さに、「もうしばらくここに居てもいいかなあ」といった考えになってしまいました。

ある意味ぬるま湯につかったような感じのゆるいA型作業所は、慣れれば居心地もいいし、急遽仕事が入って大慌て、といったこともほとんどありません。

症状が寛解し、就労意欲が高まっている人は、A型作業所ではなく障害者雇用や一般就労を目指す方が近道です。

一般就労で障害をオープンにするかは本人の判断ですが、突然体調を崩した場合、オープンにしておくと周囲もサポートしてくれる、というメリットもあります。

⑤ 履歴書の書き方や、面接対策などの訓練はない

A型作業所はあくまで「職場」であって、面接の方法や履歴書の書き方について教えてくれません。

面接対策などに不安がある方は、ハローワークが主催しているミニ面接会などに参加しましょう。

ただし障害者雇用の場合は、面接に同行してもらうこともできます。

A型作業所はあくまでも仕事をする場所だということを理解しておきましょう。

まとめ:A型作業所で働きたい人は、自分の特性を考えた作業所選びを!

A型作業所で働きたい人へ、注意すべきポイント5選を紹介しました。

ずっと家に引きこもっている人が、A型作業所で働くには大変な勇気が必要だと思います。

けれど、これを足掛かりに次の場所にいけるかもしれません。

A型作業所があなたの居場所になるように、またどうしてもA型作業所が合わないという人は、どこかに必ず居場所がとなるところがありますので、精一杯頑張ってみてください。

応援しています。