障害者雇用で働くのに、貯金はしておいた方が良いのか?

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障害者雇用は一般就労に比べると給料が低い傾向にあり、なかなか貯金したくとも日々の生活で使い果たしてしまう、という人も多いのではないでしょうか。

今回は、障害者雇用でも貯金をしておいた方が良いのか、また無理なく貯金する方法を紹介します。

障害者雇用で働く際、貯金は必要?

「障害者雇用の給料で貯金なんかできないよ!」と思っている方もいるでしょうね。

障害者雇用で働く際、貯金は必要なのか? 紹介します。

貯金は必ずしておきましょう!

結論から書きますが、貯金は必ずしておきましょう。

これは健常者でも一般就労している方も同じことです。お給料をもらったらそれをすべて使い切ってしまう人も中にはいますが、それはとても危険な行為です。

不安定な世界情勢、不況から抜け出せない日本、大企業もいつ倒産するか分からない現代で、貯金をしておかなければ最悪の場合、路頭に迷うことになってしまいます。

貯金をしていなかった場合、コワイことに……

では具体的に貯金をしていなかった場合、どういったことが起こるのでしょう。

まず、障害というハンデを負っている私たちはいつ症状や障害が悪化するか分かりません。突然体調を崩し、数ヶ月の休養が必要になって仕事ができなくなってしまうかもしれません。もしかしたら入院することになるかもしれません。

その際に貯金をしておかなかったら? 病院代を払えないどころか、食べることにも困る生活をすることになってしまいます。

インターネットの中には「最悪、生活保護を受ければいい」などと軽く書いている人もいますが、生活保護はそう簡単にもらえる訳ではありませんし、もし支給されることになったとしても、数ヶ月は待たなければならないこともあります。

また突然大きな出費が必要になる場合もあります。家電が突然壊れた、災害で家に被害が出たなど、予期せぬ事態に陥る可能性は充分に考えられます。

その際に貯金をしておかなければ、生活の不安に加えてお金の心配もしなければいけません。ストレスで症状が悪化するかもしれません。

貯金は絶対に必要です。少額でも構いませんので、少しずつ貯金していきましょう。

番外編:筆者の体験談

なぜ筆者がこれほどまでに貯金を強く勧めているかというと、筆者自身がとても痛い目に遭った経験があるからです。

実は筆者自身も過去は貯金ができない人間で、給料は生活費を渡したら後は好きに遣い切り、貯金など無いに等しい金額しかありませんでした。

そんなとき、双極性障害を発症しました。私の際、躁状態のときは異常な浪費に走る傾向があり、目についたものは何でもかんでも欲しくなる、という状態でした。

一番ひどかったのは、サックスを購入したことです。数十万の楽器を、何の貯金もないのにローンを組んで手に入れたのです。

しかしその直後、急転直下で躁から欝に転落。仕事も出来ない状態になってしまいました。その際の不安はとてもじゃありません。貯金はない、でもローンは2年分ある。どうにもこうにもならなくなってしまい、頭を下げて親にお金を借りてどうにか事なきを得ました。

しかしこの時ほど貯金の大切さを身に沁みて感じたことはありません。依頼貯金は絶対にするようにしています。

障害者雇用の給料で無理なく貯金する方法は?

「貯金の大切さは分かったけれど、今の給料で貯金は……」と考えている方、私も同意見です。

では少ない障害者雇用の給料で無理なく貯金するにはどういった方法があるのか、紹介します。

給料が入ったら即貯金

これはどの節約術にも書かれていることですが、給料が入ったら即、決めた金額を貯金します。先取り貯金ですね。

できれば簡単に引き落としできないよう、定期預金などに入れておくと使いにくくなるので、貯金ができます。

障害年金にはなるべく手をつけない

障害年金を受給している方も多いでしょう。

「障害者雇用と障害年金で何とか生活している」という方も多いでしょうが、障害年金もなるべく手を付けない努力をしましょう。

遣う際も「〇万まで」と決めて、後は貯金に回します。

これは実地で体験したことですが、徐々に通帳の数字が大きくなると貯金が楽しくなってきます。

今まで貯金をしたことがない方も、ぜひこれを機会に貯金する努力をしてみませんか?

貯金は給料の3割強が理想

貯金は給料の3割強が理想とされています。

障害者雇用の給料で3割はかなり痛い数字だな、と思います。

ボーナスがある企業なら別ですが、障害者雇用でボーナス支給される企業はほとんどないか、あっても高いスキルが必要な企業ばかりです。

どうしても給料で貯金が難しい場合は、障害者控除や特別障害者手当を受ける、副業をするなどの方法があります。

無理をし過ぎない

貯金の方法を紹介しましたが、最後にお伝えしたいことは「無理をし過ぎないこと」です。

ダイエットでも同じですが、無理をし過ぎると体が疲れてしまい「もう辞めた!」と挫折してしまうことが多くなります。

貯金も同じです。毎日爪に火を点すような生活をしていては生活に張り合いがありませんし、何より働いていても楽しくありません。

節約しつつ貯金をし、少し余裕が出来たら自分が欲しかったものを買う。

そうやって「よし、また頑張ろう」という気持ちが芽生えますので、貯金が長続きします。

貯金にゴールはありませんので、ときには自分を甘やかしてあげることが貯金を続けるコツです。

まとめ

障害者雇用で貯金をした方が良いのか、また貯金の方法を紹介しました。

ご存じの通り、障害者雇用は一般就労の給料の半分とも言われ、生活するだけで精一杯の給料しかもらえない、という方も多いでしょう。

しかしまったく貯金をしないと、私のように痛い目を見てしまうことになります。無理のない範囲で貯金をして「もしも」に備えておきましょう。