B型作業所に通所している方はご存じでしょうが、B型作業所の工賃はとても低く、平均2～3万程度しかありません。
生活は家族の援助や障害年金などが欠かせません。
「生活が苦しいから、少し副業をしたい」と考えている方もいるでしょう。
B型作業所に通所中、副業はできるのか紹介していきます。
B型作業所に通所中、副業はアリ？
最近は一般企業でも副業を認めている会社は多いですね。
ではB型作業所はどうなのでしょうか。
紹介していきます。
基本的には認められない
B型作業所通所中、副業は基本的に認められません。
B型作業所の考えとしては、「障害があって一般就労ができない人が通所する場」なので、副業ができるのであれば通所することはできません。
しかしこれは自治体やB型作業所によって違いがあり、中には副業OKとしているところもあります。
もし副業を考えているのであれば、一度会社に相談することをお勧めします。
一部の副業は認められる
上記で説明したように、副業が認められるパターンがあります。
通所者本人が「一般就労のため長時間勤務に慣れたい」「一般企業への就労をスムーズに進めたい」と考えている場合は、副業も認められることが多いです。
またクラウドソーシングサイトで副業したり、ハンドメイド作品をオンライン販売したりする副業は認められるパターンが多いようです。
隠れて副業してもバレます！
「言わなきゃ分からないでしょ」と、隠れて副業を考えているのであれば、それは「無理です」とお答えします。
アルバイト先の事業者は、雇用者に給料を支払った際に給与支払い報告書を市町村に提出します。
またB型作業所などの障害福祉サービスの使用料は、世帯収入によって決まります。
その際に所得の確認をしますので、隠れて副業をしてもその段階でバレてしまうことがほとんどです。
隠れて副業していた、というのはあまり良い印象を与えません。
どうしても副業をしたい場合はサビ管や上司に相談するようにしましょう。
B型作業所通所中に副業してはいけない理由
B型作業所は基本的に副業を禁止していることを紹介しました。
ではどうして副業をしてはいけないのでしょう。
理由を紹介します。
体調を崩す可能性
B型作業所に通所している人は、A型作業所よりもさらに障害が重く、体調が悪くなりやすい方が通所しています。
その状態で副業しても長続きしなかったり、体調がさらに悪化してしまったりすることもあります。
無理しても意味がありませんし、自分がつらいだけです。
副業したい、と思っている方は、もう少し体調を整え医師や支援員の許可を得たうえで始めるようにしてください。
B型作業所の在り方に反する
前述したように、B型作業所の定義は体調や障害により就労が難しい人を対象にした福祉サービスです。
B型作業所に通所している人の中には、週１日、1時間だけ作業をするという人もいます。
それでも体調を崩して休むこともあるのです。
副業をしたくとも、そのような状態では誰でも無理と判断します。
B型作業所では基本的に副業は無理。
そう思っておきましょう。
サービスの利用ができなくなる可能性も
もしも内緒で副業をして、それがバレたら、最悪の場合B型作業所などの福祉サービスが利用できなくなる可能性もあります。
対応は自治体によって違いますが、決して隠れて副業をしないでください。
もしかしたら副業ができるかもしれないのに、隠れて副業していたと分かれば相手に良い印象を与えません。
副業をしたい場合はサビ管などに相談
どうしても副業をしたい、アルバイトをしたい場合、まずはサービス管理責任者、支援員、生活指導員に相談しましょう。
どうしてアルバイトをしたいのか、自分の今の体調で副業とB型作業所の通所、両方ができるのか、一般就労を考えてのことなのかを聞かれると思います。
そこで自分が副業したい理由をしっかりと答えましょう。
曖昧な理由でしたら「無理」と判断されるでしょうが、しっかりとした理由があり、体調面でも副業に耐えられそうと判断されたら、副業が認められるかもしれません。
ひとりで勝手に決めず、まずは誰かに相談することを忘れないでください。
まとめ
B型作業所通所中に副業はできるのか、通所者が副業をできない理由について紹介しました。
B型作業所に通所しながら副業するのは、思った以上にキツイことです。
それでも大丈夫、やっていけるという自信があるなら、医師や支援員などに相談しましょう。
また「それならA型作業所に移行すれば？」と提案される場合もあります。
金銭面で副業を考えているのなら、最低賃金がもらえるA型作業所が絶対におすすめです。
自分の体調や、なぜ副業をしたいのかを考えたうえで副業するようにしましょう。
無理をしてB型作業所、副業先を休むなどといったことがないように、充分に注意して副業、頑張ってください。
