人間、毎日同じテンションで仕事ができる訳ではありません。
体調が悪かったり、なんとなくやる気がなかったりミスを連発してしまったり……。
B型作業所に通所している方の中には「つまらない」と感じている方もいるでしょう。
今回はB型作業所がつまらないと思うとき7選と、その対処法について紹介します。
B型作業所がつまらないと思うとき7選
「つまらないなあ」と思いながら仕事をするのはつらいですね。
では一体どういったところがつまらないのか、考えてみましょう。
作業が単調
私はルーティンワークが苦にならないタイプなので問題ありませんが、中には「作業が単純すぎてつまらない」と思うタイプの人もいます。
そういう人にとって、商品の袋詰め作業や組み立て作業は単調すぎて時間が全然進まない、と思っているかもしれません。
スキルアップにはならない
A型作業所が「将来的には就労を目指す」という目標を掲げているのに対して、
B型作業所は「体調管理をしながらできる範囲で日中の作業をする」という、ある意味では就活ができない、またはしにくい場でもあります。
工賃が安い
仕事をしている社会人の多くは「仕事なんかしていないで寝ていたい」と思いながら通勤していると思います。
それでも会社に行くのは、「給料がもらえないと生活ができない」からです。
ではB型作業所はどうでしょう。
日給1000円、1ヵ月通所しても2万円いけば上等な方です。
B型作業所を選択する時点で、お金目的ではないと分かっていたでしょうが、いざ工賃をもらうとあまりの低さに「通所してもつまらない」と感じる場合があります。
作業所に行く意味が分からない
工賃は安いし、仕事もつまらないし、正直面倒くさい。
作業所に行く意味が分からなくなった場合「つまらないな」と思うこともあります。
率直に言うと、企業によってはB型作業所に通所していても「就労」と見ない場合があります。
確かに袋詰め作業をいくらしてもスキルにはなりません。
そういったことをぐるぐると考えて、「もうつまらないから辞める」と退所してしまう方も少なくありません。
作業所内での人間関係の悩み
人間関係の問題はどこにでもあります。
支援員に相談しても解決しない、そもそも問題を解決してくれるはずの支援員と合わない、支援員が障害者をバカにしている、というパターンが非常に多いのです。
誰にも相談できない悩みは自分で自分を追い詰めてしまい、「作業所に通うのがつまらない」と考えてしまいます。
作業所に溶け込めない
いつまでたっても作業所内に溶け込めない場合もあります。
あなたの問題なのか、周囲の問題なのかによって対処は違いますが、皆が楽しく作業をしているときにポツンとひとりで作業するのはつらいですね。
通常は支援員やサビ管がその空気を読み取って自然にみんなとなじめる空間を作るのが仕事なのですが、それができない場合、いつまでもよそよそしい感じになってしまいます。
そうなるとB型作業所がつまらないと思ってしまいます。
通所するのが億劫
体調が悪い訳ではないけれど、通所することが億劫に思うこともあります。
これは誰でも経験したことがあるのではないでしょうか?
子どもだって理由は特になくても「今日は行きたくない」と思う日もあるのです。
しかしその億劫な気持ちが長時間続くと問題です。
何らかの対処が必要になります。
B型作業所がつまらないと思うとき、対処法は?
B型作業所がつまらないと思うとき7選を紹介しました。
いくらつまらないと思っていても、次の居場所が見つかるまではできれば通所は辞めないでください。
ずるずるとだらけた生活になってしまい、引きこもりになってしまうこともあるからです。
作業所がつまらないと思うときの対処法を紹介します。
他のB型作業所を探してみる
始めからですが、他のB型作業所を探してみましょう。
仕事がつまらないと思うのなら、自分が「これならできそう!」と思う作業所に移りましょう。
環境が変われば「つまらない」と思う感情も薄れ、反対に「通所することが楽しい」と思うかもしれません。
B型作業所はひとつではありません。毎日が「楽しい」と思える環境が欲しいならば、自分で動いてみませんか?
A型作業所へ移行する
A型作業所に移行するという方法もあります。
A型作業所はB型作業所に比べて仕事内容も多岐に渡っているので、自分の琴線に触れる仕事が見つかるかもしれません。
ただしA型作業所は同じ福祉サービスとはいえ、「週5日、4~6時間程度働ける」ことが条件です。あまりにも休みが多いと、「B型作業所の方がいいのでは?」と言われる可能性があります。
体調が良く、長時間の通所にも耐えられる程度の体力がついたと自信がついたら、A型作業所を探してみましょう。
就労移行支援を利用する
就労移行支援は前述のA型作業所、B型作業所とは違い、就労するためのスキルを磨く場です。
ビジネスマナーや履歴書の書き方、面接の訓練、他にも仕事に活かせるスキル、たとえばパソコン作業などの即戦力になれるような訓練をします。
就労移行支援は原則2年しか利用できませんが、何かスキルを身につけて就労したいと考える方は、こういった道もあることを知ってください。
支援員に相談する
B型作業所はつまらないけれど、A型作業所や一般就労はまだ無理、今の作業所が良い、という場合はまず支援員に相談です。
どういったところがつまらないのか、どうすれば楽しくなるのかを考えて相談してみましょう。
もちろん気持ちの整理がつかなくても「最近通所することがつらい」と言ってみてください。何らかの対処をしてもらえるはずです。
無理に通所せず休む
どうしてもつまらないときは無理をせず休みましょう。
そのような状態で通所しても作業効率は上がりませんし、何よりもストレスが溜まってそれが症状を重くしてしまうきっかけにもなりかねません。
しばらく休みを取って好きなことをして、それからどうすればいいのかを考えてみましょう。
「このままでもいいかも」と思えるかもしれませんし、「やはり辞めて別のところに行こう」となるかもしれません。
まとめ
B型作業所がつまらないと思うとき7選とその対処法を紹介しました。
どんなに好きな作業でも、毎日同じことの繰り返しでは飽きることもあり、今日は何をやっても上手くいかない、という日もあります。
それをどうやって乗り越えるのか、対処法を見ながら自分なりに考えてみてくださいね。