A型作業所は通常の会社とは少し違うとはいえ、仕事をする場所に変わりはありません。
どんな仕事でも働くのがきつい!と思うポイントがあるはずです。
今回はA型作業所のきついと思うポイント7選、対処法などについて紹介していきます。
A型作業所のここがきつい!7選
A型作業所ならではの「きつい」点を7つ挙げていきます。
皆さんもうなずける部分があるのではないでしょうか?
- 単純作業が疲れる
A型作業所の業務内容は単純作業が多いですよね。
製品の組み立て作業や商品の仕分け、清掃などジャンルは幅広いですが、基本的に毎日同じ作業の繰り返しです。
ルーティンワークに抵抗がない人はいいのですが、毎日毎日同じ作業はイヤ! という人は単純作業が多い仕事はきついですね。
- 仕事がないときがある
私が在所していたA型作業所は、仕事がまったくないという人がかなりいました。
業務に対して通所している人数が多すぎるのが原因かと思われます。
そのため仕事にあぶれた人は、自習時間に充てて何らかの勉強をする時間になります。
何か目的のある資格取得の勉強なら有意義な時間でしょうが、特に資格取得を目指していない人にとっては苦痛の時間でした。
- 立ち仕事の場合、疲労感がある
清掃や農業作業のA型作業所もあります。
その場合、ずっと立ち仕事、夏は暑く冬は寒いという厳しい現場での仕事です。
気温の変化に対応しなければ、体調を崩して働けなくなってしまうことにもなりかねません。
事務系の作業を希望していたのに、立ち仕事のA型作業所しかなかったという人にとって、こういった作業はきつい、と思うでしょう。
- 環境が厳しい場面もある
A型作業所の仕事内容の中には、騒音や振動の中で仕事をすることもあります。
また上記にも紹介したように、季節の変化などで働く場合もあります。
特に精神の障害を持っている方は、気温の変化や騒音にとても敏感になっているので、耐えられずに辞めてしまうことも少なくありません。
- コミュニケーションがうまく取れない
通所していたA型作業所では、会話すること自体が苦痛、というような人がいました。
ひとり黙々と作業をしたい、誰とも話をしたくない、ということで、イヤーマフで外部の音を遮断して、Facebookの分析をしていました。
他にも、障害でコミュニケーションがうまく取れない、性格で人と話すことが苦手、という人もいるので、通所している限りコミュニケーションは求められます。
これがきつい、と感じる方も多いです。
- お金が稼げない
A型作業所は雇用契約を結んでいるとはいえ、県の最低賃金が普通。
しかも通所時間も4~6時間が当たり前です。
はっきり言って、実家暮らしか援助がなければ自立することは非常に困難です。
障害年金に頼るという手もありますが、永久認定でない限り、障害年金の等級が下がる(2級→3級)場合もあります。
あまり障害年金はあてにしない方がいいかな、と個人的に思います。
- 労働条件が良くない
前述に書いたように、賃金が低いのも問題ですが、労働条件が良くないこともきつく感じることのひとつです。
ボーナス、退職金なしは当たり前。A型作業所ではあまりありませんが、夜勤業務がある作業所もあるようです。
労働条件は決して良くないのに給料は低い。
利用者のモチベーションも下がって、きついと感じることになりますよね。
A型作業所で働くのがきついとき、対処法6選
「A型作業所、行くのきついなー」と思ったとき、どうすればいいのでしょう。
対処法を6選用意しました。試してみてください。
- 労働時間を短縮してもらう
体調が悪くてきつい、という場合は労働時間を短縮してもらいましょう。
症状によってはしばらく休養という場合もあるかもしれません。
A型作業所は障害者のための就労場所なので、ある程度の体調不良に対して要求が通りやすいのがメリットです。どうしてもきつい、しんどいと感じる場合は、支援員などに相談して労働時間を短縮したり勤務日数を減らしてもらったりするなどの対処法を摂りましょう。
- コミュニケーションの改善を要求
コミュニケーションに悩んでいて「きつい」と感じる場合は、サービス管理責任者、指導員などに相談して改善を要求しましょう。
話し合いの場を設けてお互いが納得する結論を出したり、特定の人物とのコミュニケーションが上手くいかない場合は、その人と物理的に離してもらったりといった対処をしてもらえる可能性があります。
- 資格取得の勉強時間に充てる
仕事がなくてヒマすぎる、という場合は、勉強時間にしてしまいましょう。
ハッキリ言うと、A型作業所でスキルアップする作業はほとんどありません。
もし今のA型作業所を卒業して次の会社の面接に行くとき「なにかスキルアップしたことはありますか?」と言われても、簡単な事務作業や清掃ではスキルとは言えません。(もちろん同種の仕事に就くのなら別ですが)。
スキルアップして将来的には一般就労、障害者雇用を目指したい、という方は、ぜひ役立つ資格を持ちましょう。簿記検定やMOS検定、プログラミング言語の資格なども、次のステップに有利になるでしょう。
ヒマすぎてウトウトと居眠りをするくらいなら、あり余る時間を思い切り使って勉強するのも方法です。
- 支援員などに相談する
A型作業所で働くのがきつい、と思ったら、サービス管理責任者などに相談しましょう。
具体的にどういった点がきついと感じているのか、どうすれば自分が楽に仕事ができるか、相談してみましょう。
サービス管理責任者はそれをもとに、上層部に報告してその人に合った個別支援計画を立て直してくれます。
- 自分なりのリラックス法を試す
きつい、きついと思いながら仕事を続けるのもつらいですね。
少しでいいので、リラックス方法を探してみませんか?
深呼吸をするだけでも効果がありますし、パソコンを見る作業をしている人は少しだけ画面から離れて目薬をさしたり、簡単なストレッチをしたりすることでリラックスできます。
少しでもいいので、自分が楽に仕事ができる状況を模索してみてください。
- 休日はしっかりと休む
休日は休日。仕事の日と完全に割り切って、しっかり休むようにしてください。
疲れて一日中ベッドから起き上がれない、という人もいるでしょうが、できるだけカーテンを開けて朝日を浴びて、朝ご飯をしっかりと食べましょう。
熱中している趣味があれば没頭してストレス解消できますし、散歩をするだけでも季節を感じられて良い休息時間にもなります。
休日は仕事のことは考えず、ゆっくりと過ごしてくださいね。
【まとめ】A型作業所がきついとき、休むことも大切!
A型作業所がきついとき7選、対処法6選を紹介しました。
きつい、とひとことで言っても、いろいろあります。
仕事がきついのか、人間関係がきついのか。
それによって対処の方法も違います。
ひとりで悩まず、支援員たちに相談して、楽しく働けるようにしてください。
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