A型作業所に通所したい、けれどまだ体調が万全ではないので、週5日働くことは難しい。
そういった場合、A型作業所に通所することは可能なのでしょうか?
今回はA型作業所で週3日でも通所できるのか、仕事内容、注意点を紹介します。
A型作業所で週3日通所はできる?
A型作業所で週3日の通所は可能か不可能か、調べました。
- 本人の希望があれば可能
A型作業所の判断も大きいですが、本人がはじめから「週3日を希望します」と言って、A型作業所側も納得できれば、週3日の通所も可能です。
ただし、これはA型作業所の判断にゆだねられていることなので、「週3日は少なすぎる」と言われることもあります。
A型作業所は面接の前に見学することも多いでしょうから、その時に「週3日希望ですが、問題ありませんか?」と訊ねるようにしましょう。
- 雇用保険対象により断られる可能性も
雇用保険は週に20時間勤務が対象となります。
そのためA型作業所によっては断られることも知っておきましょう。
たとえば通所当時は20時間通所していたとしても、途中で体調不良になり、週3日しか働けなくなった、一時的に週3日にして欲しい、という場合は受け入れられることが多いです。
- B型作業所を勧められる場合もある
「週3日」は率直にいうと少ないですよね。
5時間通所したとしても15時間。
はじめから「週3日を希望します」と言った場合「それならB型作業所の方がいいのでは?」と勧められる場合もあります。
週3日ではまだ体調が万全とは言い難いと判断されることもあるでしょう。
B型作業所は雇用契約を結ばないので、賃金はとても低いですが、その代わり週1日からでも通所できるというメリットもあります。
まだ働ける状態ではないけれど、なにかしたい、という場合はB型作業所も検討しておきましょう。
A型作業所、週3日の仕事内容は?
A型作業所で週3日通所する場合、どんな仕事があるのか、紹介します。
- 製造業務
簡単な製品の加工・組み立てや梱包の業務があります。
業務自体は難しくないので、同じ作業を繰り返すことが苦でない方には働きやすい場となります。
危険物やけがをするような機械を触らせることはほとんどありませんので、その点も安心できます。
- 清掃作業
私が通所していたA型作業所では、事務作業の他に清掃業務の作業も請け負っていました。
話を聞く限り、そこで働いている人の中には週3日、週2日という人もいるそうです。
拘束時間もそこまで長くないので、体を動かす作業が好きな方に向いている作業です。
ただし、休日がシフト制の場合もありますので、その点は注意しておきましょう。
- 調理補助
調理補助もA型作業所ではよくある仕事です。
お弁当の盛り付け、箱詰めなどの作業や、集団給食の現場では野菜のカットや食器の洗浄などの作業があります。
ここでも実際に調理をすることは稀です。
- 食品加工
私の居住地のA型作業所ではみかんの皮むき、玉ねぎの箱詰め作業などの業務がありました。
農業が盛んな地域だからでしょう。
他にも野菜・果物の切り分けなどは、週3日勤務のA型作業所でもよくある仕事です。
こちらも単純な作業の繰り返しですので、体調を見ながらゆっくりと進められる仕事ですね。
- クリーニング補助
クリーニング工場で仕事をしていた時期があったのですが、その中にA型作業所、B型作業所の方が多く勤めていました。
クリーニング工場はいくつか作業が分かれます。
洗浄を受け持ったり、アイロンをかけたり。
仕事がローテーションすることがないので、仕事を覚えたら自分のペースで働くことができます。
ここでも通3、4日勤務という方もいました。
夏場は40℃を越えるキツイ仕事でしたが、皆さん頑張って作業を続けていました。
むしろ健常者よりも熱心に働いている人もいたくらいです。
A型作業所で週3日働きたい場合、注意点は?
A型作業所から週3日通所希望が通った場合、注意すべき点は何かあるのでしょうか。4点紹介します。
- 障害、病状ついて報告しておく
A型作業所でもそうですが、就労現場にも障害や病状について報告しておきましょう。
通常A型作業所は週5日通所が多いので、週3日となると「体調がまだ万全ではないのだな」と理解してもらえます。
どういった障害で、どのような病状が出るのか、できるだけ詳しく報告しておきましょう。
- 出勤日の確認
週3日になると、自分の通所日が分からなくなることがあります。シフト制の仕事なら尚のこと。
通所日なのに休みだと勘違いしないように、自分の通所日はきちんと確認しておきましょう。
スマホでもシフト管理のアプリがありますので、上手に利用していきましょう。
- 作業内容の確認
「週3日」に目が行き過ぎて、「自分に向いている仕事か」の確認を怠ってしまってはいけません。
「自分に向いていなかった」と早々に辞めてしまっては、A型作業所はもとより支援員さんたちにも迷惑がかかってしまいます。
A型作業所は基本的に体力仕事、危険な仕事はありませんが、その仕事は本当に自分に向いているのか、きちんと考えましょう。
よくあるのが、「単純作業の仕事に就いたけれど、ルーティンワークが苦手だった」ということです。
何が自分に向いているのか、そうでないのか、就労前に確認しておきましょうね。
- コミュニケーション
A型作業所に限らずどの職場でも、コミュニケーションは大切です。
中には自分の世界にひたって他の人とのコミュニケーションを避けている人もいますが、いずれ一般就労や障害者雇用を目指すのであれば、コミュニケーション能力は欠かせません。自分ひとりでできる仕事はほとんどありません。
話をすることが苦手な人でも、最低限、挨拶などの基本的なコミュニケーションは忘れないようにしましょう。
【まとめ】週3日でもA型作業所には通所できます!
A型作業所は週3日でも通所できるのか、仕事内容、注意点などを紹介しました。
基本的にA型作業所が受け入れてくれるのであれば、週3日通所は可能です。
必ずハローワークか事業所に確認を取っておきましょう。
また、難しい作業はないとはいえ、週3日しか通所できないということは、まだまだ病状が安定していないということ。
通院している医師とよく相談をして、自分はA型作業所に通所できるのか、きちんと報告しておきましょう。
自分に合うA型作業所が見つかるといいですね。