A型作業所でも通所する際は面接が行われます。
面接って嫌ですよね。
自己PRなんてできるものもないし、ましてや障害について話をするのですから、憂うつになる人も多いでしょう。
今回はA型作業所の面接で質問されること、A型作業所の面接対策を紹介します。
A型作業所の面接で質問されること5選!
一般職と違い、A型作業所の面接は少々違った角度での質問があります。
A型作業所の面接で聞かれること5選を紹介します。
A型作業所に関心を持った理由は?
一般企業の「どうして自社を希望したのですか?」と同じような質問です。
通常でしたら「御社の事業内容や理念を……」といった、長々とした答えが期待されるでしょうが、A型作業所の面接ではそこまで大きな答えは必要ないでしょう。
もちろん、「絶対にこのA型作業所に通所したい!」という意気込みがあれば、それを伝えるのはアピールになります。
ただA型作業所では、関心を持った理由について「自分の体調を考えてできると思った」「通所できる時間が自分で調整できるから」と答える人が多いです。
以前はどのような仕事をされていましたか?
これも一般面接で訊かれる質問ですね。
もちろん正直に答えましょう。
まったく別業種の仕事をしていたとしても、A型作業所は受け入れてくれる所がほとんどなので、「この仕事に就いていましたが、体調を崩して……」と言った理由を述べる人が多いようです。
どのような障害を持っていますか?
A型作業所ならではの質問ですね。
障害に対してA型作業所がどのように配慮しなければならないのか、把握しておく必要があります。
特に精神障害を持つ人は、一見すると体調不良に気づかれにくいので、きちんと障害について伝えておきましょう。
その障害に対して、どのような配慮が必要ですか?
私が面接を受けた際尋ねられた質問ですが、「気圧の変化に弱いので、雨の時期になると欠勤が多くなることが予想されます」と答えました。
人によって障害も違えば、その症状も違います。
A型作業所ができる限りのサポートをできるよう、配慮してほしいことなどは遠慮なく答えてください。
他の通所者とコミュニケーションが取れますか?
人とのコミュニケーションを取ることが苦手な人は大勢います。
また障害の一環として、「ひとりで黙々と仕事がしたい」「人と話をすることが苦痛」と言う人もいます。
答えによっては、ひとりでできる仕事、チームを組んで仕事をするなど、通所者に配慮した仕事を割り振りますので、嘘はつかずに「コミュニケーションを取るのは苦手ですが、克服するように努力します」といった答えでいいでしょう。
そのほか配慮してほしいことはありますか?
苦手分野、たとえば「障害の特性で電話応対ができません」「発達障害で、よくものを失くして、探し回っている内に遅刻することもあるかもしれません」など、障害に関して知っていて欲しいことなどを伝えましょう。
これでバッチリ!A型作業所の面接対策
次はA型作業所の面接対策を紹介します。
といっても、あまり緊張せずに、自分のことをしっかりと知ってもらい、「このA型作業所に入所したい」ということをアピールすれば大丈夫です。
A型作業所の面接、服装は?
まず考えるのは服装ですよね。
リクルートスーツを着るか、普段着のままで行くか。
私が通所していたA型作業所では、半々といった感じでした。
Tシャツにジーンズという人もいれば、きちんとリクルートスーツを着用している人もいました。
どちらかといえば、スーツ着用の方が好印象です。
また30代以降で面接を受ける際、リクルートスーツはあまりおすすめできません。「職務経歴がないのかな」といった頼りない印象を与えるからです。
男性はスーツ、女性はオフィスカジュアルな服装がいいでしょう。
自己PRを考える
自己PRといっても難しく考える必要はありません。
特別なスキルが必要なA型作業所でない限り、A型作業所の仕事はほとんど軽作業、単純作業だからです。
たとえば「最近は症状が落ち着いてきたので、短時間からでも仕事ができるようになりました」「WordやExcelなど、パソコンの基礎知識はあります」など。
思いつかない場合は、ハローワークの障害者専用窓口や外部の支援事業所の人に相談して、一緒に考えてもらいましょう。
障害についてはっきり告げる
A型作業所なのですから、障害について隠しても仕方がありません。
むしろ障害が悪化したとき「どうして面接で言ってくれなかったの」ということにもなりかねません。
障害はその人にしか分からず、どういった症状が出て、どういったサポートをしてほしいのかは、個人によって全く違います。
A型作業所に通所する以上、障害は隠さず、サポートしてほしいことなどもきちんと伝えておきましょう。
コミュニケーションの有無について
A型作業所によっては、皆でひとつの作業をする仕事もあります。
人によってはそれが苦痛、ということもあるでしょう。
A型作業所によってはひとり黙々とできる仕事がある場合もあるので、コミュニケーション能力についてはぜひ会社に知ってもらいましょう。
しかし、障害者雇用や一般就労をする場合、コミュニケーション能力は欠かせません。
A型作業所に通所している間に、コミュニケーション能力を磨くことも、業務の一環と考えておきましょうね。
まとめ
A型作業所の面接で質問されること6選、A型作業所の面接対策を紹介しました。
A型作業所の面接といっても、聞かれることや対策は一般職とほぼ変わりません。
違うのは「障害」について突っ込んだ質問をされることでしょうか。
自分はここで通所したい、という強い意志を持って面接に臨めば、きっと道は開けます。頑張ってくださいね。