A型作業所って、休むことは可能なのか?

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A型作業所に通所していても「今日は体調が悪い」「起き上がることができない」という人もいます。

特に季節の変わり目や気圧の変化に弱い人は、体調の良し悪しが日ごとに違うので困りますよね。

今回は、A型作業所で休むことは可能なのか、A型作業所を休みがちになってしまった人へ、対策を紹介します。

A型作業所で休むことはできる?

「休むことに気が引ける」「A型作業所を休むことはできるの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。

A型作業所で休むことはできるのか、紹介します。

休みを取ることができる

結論から言いますと、A型作業所で休みを取ることは可能です。

雇用契約を結んでいたとしても、通所者は障害を持っている人なので、場合によっては体調がすぐれず、休んでしまうこともあります。

一般就労とA型作業所で大きく違う点はいくつかありますが、特に大きな違いは休みが取りやすいことです。

「今日は無理」と思ったら無理をせずに休むようにしてください。

私が通所していたA型作業所は、精神障害の人がほとんどでしたので、雨の日は必ず誰かが欠勤している、という状態でした。

原則は「休まず通所できる人」が対象

上記で「A型作業所は休みが取りやすい」と書きましたが、原則としてA型作業所は「会社」でもあるので、あまり休みが続くと仕事にも支障をきたします。

また支援員の中でも議題に上がって「この人はこの先も通所させるべきなのか」といった話し合いになることもあります。

体調不良の場合は仕方ないですが、できるだけ休みを取らなくても良いよう、体調管理に気をつけたいですね。

半年通所すると有給が取れる

A型作業所でも半年通所すると有給休暇が取れます。

ただし半年の間に、出勤日数が80%以上であることが条件です。

体調不良でも有給休暇を使うことで給料は通常通りもらえますし、私用で休む際も安心です。

ただし、半年後の有給休暇は10日です。

はじめの内にどんどん有給休暇を使ってしまうと、次の有給休暇までに使い切ってしまった、ということも考えられますので、有給休暇を使う際はよく考えてから使用するようにしましょう。

体調不良の際は無理をせず欠勤がおすすめ

「休まず行かないと周りに迷惑をかける」「A型作業所をクビになったら困る」と、無理をして通所する人もいます。

しかしそれで体調がより悪くなってしまっても、つらいのは自分です。

どうしても無理、という場合は遠慮せずに「体調が悪く、仕事ができません」とはっきり伝えましょう。

そこで怒ったり態度が悪くなったりする作業所は、あまり良い作業所とは言い難いかもしれません。

たまにいる、サボる人

少しテーマからはずれるのですが、「体調不良」とウソをついて休む人もいます。

紹介したようにA型作業所はある程度休みや早退が取りやすい環境ですので、それに慣れてしまうとつい面倒になって「サボろうかな」という流れになってしまいます。

「あ、この人サボって休んでいる」というのは何となく分かるものです。

ある意味「ぬるま湯」のA型作業所。

欠勤が続くと最悪、契約満了で退所、ということにもなりかねません。

サボりは社会人失格。

A型作業所でもサボりは厳禁と自覚してください。

A型作業所を休みがちな人へ、対策を紹介

体調が安定しない、すぐに休んでしまう、と悩んでいる人へ、どうしたら今のA型作業所に通所できるか、対策を紹介します。

療養休暇を取る

ずっと体調不良が続く、という場合は、いっそ療養休暇を取って、しばらく体調の回復に専念することをおすすめします。

休み休みで仕事をしても、与えられた仕事をこなすことができないでしょうし、その穴を埋めるために他の通所者があなたの分まで仕事をすることになります。

療養休暇はどのくらいまで取れるのかは、A型作業所の考えによって違いますが、「この先もこのA型作業所で働きたい」と考えるのであれば、休みを取って体調を整え、再び通所を始めたらできる限り休みを取らずに働けるよう、ゆっくり休んでください。

時間短縮で通所する

体調不良の原因は、拘束時間の長さや仕事内容、通所日数から疲れが生じて出ているのかもしれません。

「自分の体調ではまだこの時間帯の通所は無理」と判断したら、時間短縮を申請することも検討してみましょう。

欠勤が続いたら、サービス管理責任者や支援員さんからも同じように言われるかもしれません。

時間短縮でお給料が減るのは困る、と思う気持ちは分かりますが、無理をしても良いことはありません。

しばらく時間短縮で通所をして、体調が安定しだしたら、再び以前の時間帯に戻してもらうようにしましょう。

サービス管理責任者に相談

休みの原因が自身の体調不良ではなく、他に理由がある場合もあるかもしれませんね。

あの人と話をするのが嫌、仕事内容が苦痛、という理由かもしれません。

その場合は、サービス管理責任者や指導員に相談してみましょう。

A型作業所の良い点は、個人の悩みに対して対応してもらえること。馬が合わない人とは自然に離れて作業ができるよう取り計らったり、別の業務を与えられたりすることで、「これなら通所できる」という環境を作ってもらうことができます。

困ったり悩んだりしたときは、ぜひ相談してみましょう。

B型作業所に移る

「どうしてもA型作業所では無理」「体調が悪くて通所できない」という場合は、B型作業所に移ることも手段のひとつです。

B型作業所はA型作業所よりもさらに規則がゆるく、週1日からの通所でもOK、時間も2時間~という作業所もあります。

雇用契約を結ばないので、給料は「工賃」となり、月にもらえる金額も2~3万円と非常に低賃金です。しかしB型作業所でしたら、休むことに罪悪感や劣等感を抱くことなく、自分のペースで仕事を進めることができます。

体調が良くなったら、A型作業所に移ってもいいですし、一般就労、障害者雇用などを検討してみましょう。

まとめ

A型作業所は休むことができるのか、休みがちな人へ、対策を紹介しました。

障害というハンデを抱えた私たちは、仕事をしたくても体がついていかずイライラしたりつらい思いをしたりしているでしょう。

A型作業所やB型作業所は障害を持っていても働きたいという意思を持つ人を尊重しています。

体調が悪いときは無理をせずしっかりと休んで、出社したらまた自分のできる範囲で無理をせず業務にあたりましょう。