初めて障害者雇用の面接を受ける場合「どんなことを聞かれるのだろう」と不安に思いますよね。
障害者雇用で就職する場合、一般就労の面接とは少し違った部分があります。
今回は障害者雇用の面接について、筆者の経験と面接対策について紹介します。
障害者雇用の面接で訊かれることは?
「障害者雇用の面接」となると、一般就労の面接と違うということは分かると思います。
では具体的にどのようなことを訊かれるのか、筆者の体験をもとに紹介します。
志望動機などを聞かれることは少ない
私は障害者雇用の面接対策として志望動機などをしっかりと準備していたのですが、そういったことはまったく聞かれませんでした。
企業の方針なのか、面接官の考えなのかははっきりしませんが、少々拍子抜けした記憶があります。
障害者雇用の面接では、契約した障害者就労支援事業所の方との同席を求められましたが、その方に質問することもありませんでした。
前職について
まず聞かれたことは前職についてでした。
私は前職もWEBライターの仕事をしていたので、その点についてアピールしました。
また辞めたきっかけについても聞かれました。
私の場合は症状が悪化したため契約満了でA型作業所を退所したのですが、その点も正直にお伝えしました。
嘘を言っても仕方のないことなので、「前職はこういう事で辞めたけれど、今は大丈夫」ということをアピールしました。
得意なこと、苦手なこと
障害の特性で、得意なこと、苦手なことも聞かれました。
私の場合は持病があるので、季節や気圧に弱く、その場合は早退やお休みを頂く可能性があること、発作が起こることがあるので症状が落ちつくまで離席させてほしい、と希望を伝えました。
得意なことに関しては、前述のとおり前職もWEBライターをしていたので文章力に自信があることを伝えました。
障害に対する配慮
面接官が一番聞きたいことはこれかもしれません。
障害とひと口に言ってもその症状は全然違うので、会社はどのように配慮すべきか、どうしたら障害者が職場に定着してくれるのかを知りたいのです。
私は前述のとおり、発作で離席すること、あとは過集中になりがちなので適度な休憩を入れることを許可して頂きました。
出勤時間や就労時間など
症状によっては朝の通勤ラッシュに乗れない、朝はどうしても起きられない症状の人もいます。
これは怠けでもなんでもなく、本当に「できないこと」なのでその点はしっかりと伝えた上で、時短勤務や出勤時間を遅らせてもらえるかどうかなどを聞いてみましょう。
障害者雇用の面接対策!これで面接もバッチリ!?
障害者雇用の面接で訊かれることについて紹介しました。
では次に面接対策をしておきましょう。
これは一般就労の面接でも同じですね。
しっかりと対策をして、面接官の質問に堂々と答えられるようになりましょう。
障害や症状については正直に伝える
障害者は自身が障害を持っていることについて恥ずかしい、情けないと思っている人が多いものです。
そのため障害について聞かれても、何でも「大丈夫です」「できます」と答えてしまいがちになります。
ですが、特に入社したばかりの頃は緊張してストレスも溜まりやすい状況なので、症状が悪化する場合があります。
そうなると他の社員にも迷惑がかかる可能性もあります。
障害や症状については、過大も過小もせず、正直に伝えるようにしましょう。
症状が出た場合の対策を伝える
もしも会社で障害の症状が出た場合、どうすれば良いのかを伝えておきましょう。
私の場合は完全在宅なので発作が起こった場合、Skypeで「発作のため離席します」のコメントを残して、症状が治まるまで横になります。
同じように、「短時間休憩させて欲しい」など、会社側にしてもらいたい対策などがあれば具体的に伝えるようにしてください。
志望動機、自己PR
一般就労の面接でも同じように、志望動機や自己PRを聞かれる場合もあります。
前職が同じ業種でしたら答えやすいですが、まったくの異業種、または就労経験がない場合などは自分なりの志望動機を考える必要があります。
障害者雇用は事務作業が多いので、「パソコンスキルがあるので志望しました」「症状が寛解に向かったので、第一歩として貴社を志望しました」など、「どうして自分が『この企業』で働きたいか」を考えると、自ずと志望動機は出てくるのではないでしょうか。
しかし前述した通り、私は志望動機について聞かれることはなかったので、企業によって違うと思っておきましょう。
逆質問はどんなことを言えばいい?
一般就労の面接でもよく悩む「逆質問」。
障害者雇用といっても企業側にとっては従業員として採用するので、賃金や休日に関することなどはマイナスイメージとなってしまいます。
「貴社でスキルアップを目指すつもりです。どのような能力が求められますか?」「障害の一環で時差出勤を希望しています。対応可能でしょうか?」など、聞きたいことをまとめてメモをしておきましょう。
最近の面接はzoomで行う企業も多くなったので、これらは手元に置いて面接に臨むと聞き忘れがなくて済みますね。
まとめ
障害者雇用の面接について、聞かれることや面接対策について紹介しました。
障害者雇用と言っても面接は大切な場。社会人として礼儀を持って面接官と話をするようにしましょう。
また面接は企業があなたを採用するか選ぶ場ですが、同時にあなたも「この会社でやっていけるか」を判断する場でもあります。
場の空気にのまれないように、冷静に対応するようにしてくださいね。
障害者雇用で働くには、転職エージェントの利用がおすすめです。