「障害者雇用は仕事がなくて『社内ニート』になりがち」という噂を聞いたことはありませんか?
今回は障害者雇用が暇すぎるのか、「社内ニート」にならないための対処法を、自身の経験を含めて紹介します。
障害者雇用は暇すぎる? 本音を激白!
障害者雇用は暇すぎるって本当? 仕事を探している方は不安に思うかもしれませんね。
現在障害者雇用で働いている筆者がお答えします。
障害者雇用、ヒマです
最初にはっきりと申し上げます。
障害者雇用、とてもヒマです。
私の仕事はWEBライティングなのですが、そうそう仕事がある訳もなく、時間を持て余してしまうことも多々あります。
また仕事内容によっては短時間で終了してしまうので、始業時間から2~3時間で「今日の業務終了」となることもあります。
完全在宅で他の方の仕事を引き受けることもできないので、仕事の時間よりヒマな時間の方が長いくらいです。
業種、企業によって異なる
私が所属している企業は特定子会社なので特に障害者に対する配慮が行き届いている会社です。
そのため仕事がない、という状況が生まれるのですが、業種や企業によっては丁度良い、ちょっと忙しいくらい、といった会社も多くあります。
障害者雇用はある程度仕事量や内容は絞られていると思いますが、すべての障害者雇用が暇すぎる訳ではないので、その点は安心してください。
やりがいが感じられない
特定子会社に入社したのは初めてなのですが、「これはA型作業所よりも仕事がないかもしれない」と思った程です。
遅刻、早退、欠勤はいつでもOK、正社員の肩書きがありながら仕事はほとんどない。
これを幸運と取るか不運と取るかはその人の考え方の違いでしょうが、筆者自身としては、あまりにも暇すぎる環境にやりがいが感じられず、日々をウツウツとした状態で過ごしているところです。
会社が障害者に気を遣いすぎる
どうして障害者雇用は暇すぎるのでしょうか。
一番大きな理由として考えられるのが「会社側が障害者に気を遣いすぎる」ことが原因として挙げられます。
特に障害者雇用が初めての企業は、障害者とどう接すれば良いのか分かりません。
そのため必要以上に神経質になってしまい、簡単な作業、すぐに終わってしまう仕事を与えてあとは放置する、など暇すぎる環境を作ってしまっています。
「社内ニート」にならないために! 時間を有効に使う対処法
障害者雇用が暇すぎる理由について紹介しました。
ようやく障害者雇用で入社できたのに「社内ニート」と陰口を言われるのは気分が悪いですよね。
ここからは、暇すぎる時間を有効に使うための対処法を紹介します。
周囲の人に仕事を聞く
会社にいるすべての社員が親切で仕事を教えてくれる人たちばかりとは限りません。
内心では「この仕事をしてほしいのに」と考えている人もいるけれど、本人ができるのか分からないので声をかけられないのかもしれません。
仕事は自分で探す努力をしてみましょう。
「何か仕事はありませんか」と常に声掛けをして「自分は暇です」とアピールしましょう。
仕事がないなら掃除!
声をかけても仕事がない場合、掃除しましょう!
自分のデスク周りはもちろん、周囲のゴミ箱をまとめる、共用の給湯室の掃除など、ひとりでできる仕事はあります。
掃除をしていて叱られることはないでしょうし、むしろ「あの人は手が空いているのだな」と判断されて仕事を任される可能性もあります。
勉強の時間に充てる
掃除も終わってしまって、まだまだ時間がある。
その場合は勉強時間にしましょう。
障害者雇用は事務系等の作業が多いので、取っておくと有利になる資格がたくさんあります。
資格を取得することによってできる仕事の範囲も広がり、自分にできる仕事が増えるかもしれません。
また転職する際も、資格を持っていると他の応募者よりも有利に立つ可能性があります。
上司に相談する
どうしても暇で時間を持て余してしまう場合は、上司に直談判することも考えてみましょう。
会社側は「障害者はあまり無理をさせないように」と考えた結果、仕事がないのかもしれません。
またあなた自身も、障害やその特性によって得手不得手の仕事もあるでしょう。
一度上司と話をして、自分にできる仕事がないか相談してみましょう。
良い結果になるかもしれませんよ。
転職
最後の手段は、転職です。
ただし問題は「転職先でも暇を持て余してしまう」可能性があることです。
そうならないためには、面接で「この作業が得意です。この作業は障害の特性によって難しいです」ときちんと伝えましょう。
障害者と健常者は同じ職場で働いていても、立場が少し違います。
お互いの齟齬をなくしたうえで、気持ちよく働ける環境を提案してみましょう。
まとめ
障害者雇用は暇すぎるのか、またその場合の対処法について紹介しました。
事実、障害者雇用は時間を持て余して暇、と感じることが多いです。
しかし本人の努力次第で解決できる糸口もあります。
仕事待ち人間でいても仕事はもらえません。
コミュニケーションを取ることが苦手な方もいるでしょうが、会社にとって必要な人材になるために、積極的に仕事を探すよう、努力を怠らないようにしてくださいね。
障害者雇用で働くには、転職エージェントの利用がおすすめです。