障害者雇用って、いるだけの存在なのか??

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「社内ニート」という言葉がはやりましたね。

社内にいても何も仕事をせずボーっとしているだけの存在。

周囲の人は忙しく働いているのに、机に肘をついてネットサーフィンをしているような人に、周囲もイライラしているはずです。

ところで障害者雇用は「いるだけの存在」と言われることがあります。

やっと苦労して採用を勝ち取ったのに、そんなことを言われるのは悲しいですよね。

今回は、障害者雇用はいるだけの存在なのか、そして「社内ニート」を避けるポイントを紹介します。

障害者雇用は「社内ニート」なのか?

障害者雇用者は「いるだけの存在」?

理由を説明します。

障害者雇用は「社内ニート」になりやすい

はじめに結論からですが、障害者雇用は「社内ニート」になりやすいです。

理由はいくつかあります。

そもそもできる業務が少ないため任せられる仕事が少ないという問題があります。

会社側も「大きな仕事は任せられない」として、簡単な業務しか与えない、放っておかれる、というパターンがあります。

また会社が「配慮」し過ぎた結果、仕事がないことも理由のひとつです。

健常者にとって障害者はどうやって対応したら良いのか分からないケースがあります。そのため配慮が行き過ぎてしまい、社内ニートになってしまうこともあります。

また「障害者は単純作業しかできない」という悲しい偏見もまだあるので、仕事を与えられないこともあります。

法定雇用率達成のため会社が採用した可能性も

「企業が法定雇用率達成のために採用した」というパターンもあります。

企業は従業員数が43.5人以上を雇用していると1人以上の障害者を雇用しなければならないという法律が定められています。

そのため「とりあえず募集した」というケースです。

あなたのキャリアを重視せず雇用したと思うと悔しいですよね。

頑張って「自分は障害者でも会社の役に立つ」と思われる存在になりましょう!

健常者でも「社内ニート」は多い!

障害者に限らず、健常者でも「社内ニート」と呼ばれる人も多くいます。

仕事に飽きたのか、燃え尽きてしまったのかは分かりませんが、ただいるだけの存在で、指示しないと何もしない、という人もいます。

会社側は一度採用をすると、簡単にクビにできないため扱いに苦慮していることでしょう。

そんな人たちと同じに見られるのは嫌ですよね。

障害者雇用で「いるだけの存在」にならないためには?

障碍者雇用が「社内ニート」になりやすい理由を紹介しました。

ではどうやったら「いるだけの存在」を回避できるのでしょうか。

対策を紹介します。

受け身体勢をやめる

指示を出されるのを待っているだけではありませんか? 

入社したての新人ならともかく、ある程度仕事を覚えたら自分から仕事を探さなければいけません。

子どもではないのですから、他の人から指示を出される前に自分で動く努力もしましょう。

「できる事はありませんか?」

どうしても仕事が見つからなければ「なにかできる仕事はありませんか?」と声かけをしましょう。

社内の人たちはあなたが障害者ということを知っているはずですので、無理のない範囲での仕事を任せてもらえるかもしれません。

受動ではなく能動。

これは大切なことです。

できることとできないことをはっきりと伝える

健常者はあなたの障害の名前は知っていても、具体的にどのような症状なのか、どう対応すれば良いのか分からないのかもしれません。

はじめに「これは苦手分野です。こういった作業が得意です」とはっきり伝えることで、あなたに合った仕事を任せてもらえるでしょう。

しかし「あれはできない、これはイヤ」とワガママに捉えられないよう注意してください。

障害についての説明

前述しましたが、自分の障害について説明することも場合によっては必要です。

「障害者雇用で就労しているけれど、障害名を知られるのはイヤ」という方もいるでしょう。

その場合は最低限の説明で良いので「こういった分野の仕事が苦手です」と伝えるようにしましょう。

誰もがあなたに対して親切にしてくれるとは限りません。

自分からも行動するよう、頑張りましょう。

ちいさな仕事からひとつずつ

それでも仕事がなくて困っている場合、たとえばゴミ箱の中身を片付けたり掃除をしたり、机や棚の整理整頓などから始めても良いですね。

これなら誰にも迷惑をかけることもありませんし、周囲に感謝されるでしょう。

スキルアップの時間にする

スキルアップの時間に充てるのも手段です。

就労した企業に、取得すると有利になるような資格はありませんか? 

事務作業でしたらMicrosoft公式の資格「MOS資格」に挑戦すると、「これだけのスキルがあります」と目に見える証拠になります。

介護の補助をしているなら介護士、介護福祉士、調理関係なら調理師(いずれも実務時間が必要ですが)など、世の中にはたくさんの資格があります。

民間の資格はあまり意味がないと言われがちですが、「勉強した」という実績は残りますので、勉強を始めてみてもいいですね。

その場合、上司にひと言「この資格に挑戦したいので、勉強していてもいいですか?」と承諾を得てから始めるようにしましょう。

まとめ

障害者雇用はいるだけの存在なのか、その理由や対策を紹介しました。

苦労して勝ち取った障害者雇用なのに、一日中あくびをかみ殺して過ごすのはもったいないですよね。

自分にできることは積極的にトライして、「社内ニート」と言われないよう努力を積み重ねていきましょう。

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ひろと

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