A型作業所で働きたい!向いている人、向いていない人

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A型作業所で働きたい!向いている人

A型作業所の仕事内容に興味がある、けれど、自分に向いているかどうか分からない。

最近は1週間程度の「お試し期間」を設けて、実際に作業をして「本当に続けられるか」「ここで働けるか」を実地で経験するA型作業所もあります。

A型作業所で働きたい、向いている人はどんな人なのか紹介します。

① 一般就労は難しいけれど、働いてお金を得たい

障害がひどく、就労意欲が湧かない間は仕方がないですが、

多少は寛解に向かい「少しでも働いてお金をもらいたいな」という人にはA型作業所が向いています。

就労時間を自由に決められるし、体調不良による欠勤、早退、遅刻にも寛容なので、自分のペースで就労が可能です(あまりにも欠勤が多いと注意されますが……)。

② 短時間勤務で働きたい

いきなりフルタイム勤務は無理、という人も、A型作業所向きです。

大体2時間~長くとも5時間、人によっては6時間勤務がほとんどなので、自分が「これくらいの時間なら働けそう」と決めることができます。

また、通所中に体調が悪化した場合も、サービス管理責任者などに相談して、時間数を減らしたり在宅ワークにしてもらったりといったことも可能でした。

③ 体調を見ながら働きたい人

A型作業所に通所している=寛解している人、ではありません。

私の在所していたA型作業所でも、症状が重い人も軽い人もいました。

症状が悪化している、と会社が判断した場合、サービス管理責任者や職業指導員が直接本人に面談して、少しの間休業したり、時間数を短くしたりするなどの体調管理をしていました。

④ 症状がある程度回復している人

上記でも紹介したように、障害は突然治るものではありません。

特に精神障害の方は気候や低気圧に弱く、雨の日は4、5人が欠勤している、ということもありました。

A型作業所とはいえ、仕事を任されているのですから、期限に間に合わないと他の人が欠勤した人のカバーをしなければいけません。

私の場合、面接で「どういった状況で、どのような症状が出るのか、詳しく教えてください」と聞かれました。答えによって、ひとりで任せられる仕事か、チームを組んで仕事をした方がいいのか、と判断していたのでしょう。

⑤ ルーティンワークが苦にならない人

私はルーティンワークが苦手です。

毎日同じ作業の繰り返しは飽きてしまって、集中力が落ちてしまいます。

A型作業所はルーティンワークで同じ作業を4~5時間、という仕事が多くなっています。

たとえば商品の値札つけ、商品の梱包、みかんの皮むきといった業務もありました。

これは本人の素質の問題なので、向いていないと思いこんでいたルーティーン作業が意外と楽しかった、ここなら長く働けるのでは、と思うかもしれません。

ハローワークから応募する場合、試験期間を設けてもらえるのか、訊ねてみるのもいいですね。

ハローワークや支援員が同行してもらえる場合もあるので、不安な方は相談してみましょう。

A型作業所に向いていない人

残念ながら、A型作業所に向いていない人もいます。

私もA型作業所に通所していましたが、その間に何人もの人を見送りました。

理由はそれぞれ違いますが、やはり「業務が自分に向いていない」という意見が多かったそうです。

ここではA型作業所に向いていない人を紹介します。

① 症状が重く、安定していない人

当たり前のことを言ってしまいますが、症状が重く、仕事をするのはまだ困難な状況の人はA型作業所に限らず、B型や障害者雇用も向いていません。

病気になると体調が悪い上に、「お金がない、どうしよう」と精神的にもストレスを溜めてしまう人もいます。

無理をしてA型作業所に通所しても、症状が今以上に重くなったり、欠勤ばかりしていたりしては元も子もありません。

ここは症状の回復に専念して、多少元気になったな、という頃にA型作業所などを探してみましょう。

② 人とのかかわりが苦手な人

健常者でも、人とのかかわりが苦手な人は多いものです。

A型作業所は割合個人プレーで作業を行う仕事が多いのですが、それでもまったく他の人と関わることはできません。

人と話をするのが苦手な人でも、最低限「おはようございます」「お疲れ様です」の挨拶をできる人間になりましょう。

挨拶をできる人は、好印象を持たれることが多いからです。

③ 生活費を得たい人

A型作業所は雇用契約を結んでいるので、B型作業所と違い、最低限の賃金が保障されています。

しかし時給は県の最低賃金という人がほとんどです。

しかも長時間労働はできないうえ、体調不良で休むこともあります。

私がA型作業所に在籍中、手取りが10万を超えたという話は聞いたことがありません。

皆、6~8万前後が普通でした。

そのため、「A型作業所で生計を立てたい」という人はA型作業所に向きません。

しばらくはA型作業所に通所し、その間に再び就活をして障害者雇用や一般就労を目指す方がいいでしょう。

④ キャリアアップを狙っている人

「A型作業所に通所して、なにかできるようになった?」と訊かれても「いやー、特に……」としか言えません。

せいぜいPhotoshopで画像を加工し、illustratorでデザインができるようになったくらいでしょうか。

しかし今就いている仕事はそれにまったく関りのない業務なので、特にキャリアアップになった、とは言えません。

キャリアアップを目指している方は、A型作業所ではなく、就労移行支援を利用したり、時間が空いている間に簿記、社会保険労務士などの、転職に役立つ資格取得の勉強をしたりしてみましょう。

A型作業所によっては勉強禁止かもしれませんが、ゆるいA型作業所では資格取得のための書籍、試験費用などを会社持ちにしてくれる場合があります。

その点はサービス管理責任者などに質問してみてください。

⑤ 「A型作業所でずっと働きたい」と思っている人

本来であれば、A型作業所は次のステップに進むための場所です。

しかし、一度A型作業所を経験すると、あまりの気楽さに就労意欲が失われてしまうというデメリットもあります。

これはA型作業所によって違いがあるでしょうが、通所していたA型作業所では、社長は「ここは『舟』です。いつか降りなければいけない場所です」と常に言っていました。

私は舟を降りることができましたが、自分の症状や仕事によっては「ずっとA型作業所でいいいや」と思っている人もいました。

どちらがいいとは言えませんが、ずっとA型作業所で働いていると、経済面でも困りますし、どうしても楽な方を選んでしまいますので、注意するようにしてください。

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ひろと

以下の記事では、A型作業所で働くまでのステップについて解説しています。