障害者雇用に、スーパーの仕事はあるのか?

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障害者雇用での就職先を探している方の中には「スーパーの就労先はないかな」と思っている方もいるでしょう。

元々立ち仕事が苦にならない、事務などの作業は苦手、または経験がない方にとって、スーパーの仕事は始めやすい仕事と言えます。

そこで今回は、障害者雇用にスーパーの仕事はあるのか、業務内容、また注意点など、実際にスーパーの仕事をしていた筆者の体験をもとに紹介していきます。

障害者雇用にスーパーの仕事はある?

障害者雇用ってデスクワークのイメージが強い……。そう思っている方も多いようです。

障害者雇用にスーパーの仕事はあるのか紹介します。

障害者雇用にスーパーの仕事件数はたくさんあります

転職サイトを検索してみると、障害者雇用でスーパーの仕事がたくさんヒットしました。

ほとんどのスーパーは人手不足が問題になっているので、常時求人を募集しているところが多いのです。

加えて企業は一定数の従業員を雇用した場合、障害者を雇用する義務があることから、スーパーでも障害者雇用が多いのだと考えられます。

次はスーパーの仕事について簡単に紹介します。

品出し

商品の品出し作業は、発注した商品を棚に並べていく作業です。

賞味期限の近い商品を手前に、届いた商品を奥に並べるなどの業務があります。

スーパーによっては自身で発注するところもあります。

発注自体は簡単ですが、数量を間違えると大変なことになりますので注意が必要です。

また品出しをしているとお客様から「○○はどこにありますか?」と聞かれることが多いので、商品がどこにあるかを把握していることも大切です。

青果

野菜・フルーツなどの青果を扱う部署では、野菜をスライスしたりカットしたり、日にちの経った商品を廃棄するなどの作業をしています。

他の部署に比べると、鮮魚の次に気温の低い場所での作業となりますので、風邪をひかないよう、服装調節などが必須です。

鮮魚

鮮魚は、発注した魚を刺身にしたり三枚おろしにしたり、またお客様の要望にお応えして二枚おろしなどにします。

鮮魚は字のごとく新鮮な魚を扱いますので、どんなに寒い冬でも冷房をきかせ、氷を触る仕事です。

筆者は鮮魚の方と仲が良かったのですが、常に手はあかぎれでハンドクリームが欠かせない、と言っていました。

また魚のにおいが身体につくという問題もあります。

そのためなのか、鮮魚部門の時給は他の部署に比べていくらか高い傾向にあります。

総菜

筆者は総菜に所属していました。揚げ物や焼き物、煮物などを作り、ラップで包装して販売していました。

季節に合わせて商品を大量に出したり(たとえばクリスマスはチキンを大量に出していました)、年末年始は夜中から仕事を開始したりするなど、かなり体力を必要とする業務です。

またどの部署も同じですが、発注作業も同時に行うので、漏れや発注しすぎていないか、常にチェックしていました。

レジ

最近はセルフレジが多くなりましたが、まだまだレジ打ちをするスーパーも多くあります。

個人的には、レジ打ち業務は一番精神的にしんどいのでは、と思います。

なぜならお客様は並ぶのが嫌いなので、もたもたと作業をしていたらすぐにクレームにつながります。

仕事がなくともレジにいなければならないのもつらいだろうな、と感じます。

もちろん向き不向きはありますが、レジはスーパーの顔と言ってもいい存在。

常にニコニコと接客する必要がある大切な業務です。

障害者雇用でスーパー勤務、注意点は?

障害者雇用でスーパー勤務をしたいけれど、どんな点に注意すればいい?

注意点を紹介します。

正社員採用は少ない

例えば近所のスーパーの求人を見ても、雇用形態はパートがほとんどです。

そもそもスーパーには正社員がほとんどいません。

筆者が勤めていたスーパーでは、県内で13店舗の支店がある、割合大きなスーパーでしたが、その中でも正社員は1店舗に10人程度。

もちろん内勤もあるはずなので全体としては多いでしょうが、現場で働くとなると健常者も障害者雇用も、パート・アルバイト採用がほとんどです。

まれに勤務年数や業績が認められ正社員登用になることもあります。

正社員を目指している方はそういった求人を探してもいいでしょう。

しかし前述したように、支店がいくつもあるような店舗では異動があることも。

その点をよく考えてから仕事を決めましょう。

繁忙期は長時間勤務になる

前述したように筆者は総菜部門で仕事をしていましたが、盆正月、恵方巻のシーズンは16時退社、深夜1時出勤、18時退社でした。

もちろん2,3日で終わるので何とか我慢できましたが、季節に応じて長時間労働になる場合もあります。

自分の体力に自信がある人でないと、スーパー勤務は難しいかもしれません。

立ち仕事なので体力が必要

デスクワークと違い、スーパーは常に立ち仕事で動き回る仕事です。

そのため体力がない人がいきなりスーパーに勤務することはおすすめできません。

総菜に限らず、中には重いものをひとりで持たなければならないこともあるので、足腰が鍛えられていないとかなりキツイ仕事です。

筆者は、水に漬けた米が入ったザルを持ち上げたとき、ぎっくり腰になってしまいました。

ずっと家に引きこもっていた、デスクワークの仕事をしていたという方がスーパーの障害者雇用で入社することは反対ではありませんが、最初はかなりキツイということを覚悟しておきましょう。

人間関係の軋轢が起こりやすい

ご存じかと思いますが、スーパーに勤める人は女性が圧倒的多数です。

年齢も幅広く、性格も人それぞれ。

中にはトラブルメーカーや人間関係をかき乱すような人も珍しくありません。

それに挟まれる正社員も大変かと思いますが、あなた自身も巻き込まれる可能性があることを理解しておきましょう。

中には「アンタは何様だ」と言いたくなるような人もいますので、ご注意を。そういった人は無視に限ります。

シフト制なので急に休むと周囲に迷惑がかかるかも……

ほとんどのスーパーではシフト制を導入しています。

どうしても土日祝日に休みたいという人は、まだ子どもが小さいなど特別な理由がない限り、平日休みが基本です(希望は月〇回まで、と聞いてもらえます)。

そのため急に病欠などで休まれると、同僚に迷惑がかかってしまうことがあります。

通常なら余裕でこなせる仕事でも、ひとり欠けるととんでもなく多忙になったこと数知れず。

また休みが続くと、人間関係もぎくしゃくとしてしまい、中には職場いじめに発展することもあります。

そのため「休まずに仕事に行ける!」と自信がある人のみ、スーパーの障害者雇用に応募しましょう。

まとめ

障害者雇用にスーパーの仕事はあるのか、業務内容、また注意点について紹介しました。

スーパーの仕事は覚えてしまえば簡単なものですが、体力を消耗するので、「力仕事の方が向いている!」という人の方が会社も安心して雇用できます。

自分に合った仕事はどんなものなのか、よく考えた上で応募してくださいね。

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ひろと

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