筆者は現在障害者雇用でライティング業をしています。
以前はA型作業所に通所していたのですが、なんやかんやあり現在の企業に障害者雇用として採用をいただきました。
ではなぜ私がA型作業所に戻るのではなく障害者雇用を選んだのか、その理由5選を紹介します。
「A型作業所か、障害者雇用か」で迷っている方の参考になればと思います。
私が障害者雇用を選んだ理由5選!
A型作業所を卒業して障害者雇用を選んだのには、色々な理由があってのことでした。
その理由を紹介します。
病気療養でA型作業所を退社
そもそも私はA型作業所でwebライターの仕事をしていました。
1日5時間、週5日勤務で、前職も病気療養で退職したため仕事復帰のリハビリとして丁度良いと思い、応募して運よく採用に至りました。
創業年数も5年と若い会社でしたので仕事がまだまだ少なく、ヒマを持て余してPhotoshopやillustrator、webデザインの勉強をしている人も多かったです。
皆さん障害を持っているということで特に大きなトラブルもなく、楽しく通所していました。
しかし通所して3年近く経った頃、突然パニック障害を発症しました。
原因はA型作業所ではなくプライベートなことでしたが、とても業務ができる状態ではなく、休養することになりました。
3ヵ月休養したのですが状況は改善せず。丁度その時期に雇用契約更新の時期が来ました。
「今はゆっくり休んで、体調が回復してからまた通所しては? 今なら契約満了で退社になるので、失業保険がすぐもらえる」と教えてもらい、後ろ髪を引かれる思いで退所しました。
自分がやりたい仕事がA型作業所にはない
1年程休養して、「少しなら働いても大丈夫かな」と思えるくらい体調が回復してから、求職活動を開始しました。
以前のA型作業所に戻るという手もありましたが、現在も交流している元同僚に話を聞くと、障害者に対する理解が薄い人が上司になったため、とても仕事がやりにくい状況だと言われました。
わざわざそんな会社に戻る気にもなれず、別のA型作業所にしよう、と決めました。
ハローワークの障害者雇用に相談したのですが、自分にできる仕事、挑戦したい仕事がない。
困っていたら「障害者雇用にしませんか?」と提案をされました。
障害者雇用でも、企業によってはA型作業所並みに配慮してくれるところもあるということで、障害者雇用を視野に入れて就活することになりました。
「完全在宅の仕事」を希望するため障害者雇用に
私が出した障害者雇用の希望は「完全在宅」でした。
確かに体調は整いつつありましたが、毎日通勤する体力があるとは思えず、また人間関係などに振り回されてストレスで病気が悪化することを恐れたからです。
また完全在宅なら居住区にこだわらず、全国どこからでも応募できる、ということも考えてのことです。
というのも、障害者雇用が極端に少なく、あってもみかんの皮むきや玉ねぎの収穫作業補助など、自分がやりたい仕事ではありませんでした。
体力もないため、体を動かす仕事にも自信がなかったこともあります。
その点在宅ワークなら自分が得意なパソコン作業、人間関係に悩む必要もない、自分のペースで作業ができると、メリットが多いことから選択しました。
完全在宅の仕事は決して多くありませんし、あっても応募数が多いので不採用が続きましたが、ライティング業務をしていたという実績が認められ、運よく今の会社に雇ってもらえました。
一般就労に耐えられる自信がない
障害者雇用を選択したもうひとつの理由は、一般就労に耐えられる自信がないということもあります。
A型作業所を退所するときは一般企業で採用をもらったとき、と考えていたのですが、予定外の退所となったため、予定が狂ってしまいました。
また筆者のパニック障害はいつ発症するか、自分でもよく分からないので一般就労をしても企業に迷惑がかかるのでは、と考えたのも、障害者雇用を選んだ理由です。
障害者雇用、しかも完全在宅という希望が叶ったので、本当に運が良かったとしか言いようがありません。
多少問題もありますが、体力がない今の状態で障害者雇用を選んだのは正解だったと思っています。
金銭的な問題
A型作業所に通所していた際の給料。
率直に言いますが、8万円を切っていました。
都市圏と違い地方は最低賃金が低く、さらに病欠や早退も多かったため、祝日が多い月になると6万円代まで落ちることもザラにあることです。
その点障害者雇用は1日6時間、千葉県にある企業なので千葉の最低賃金で給料計算がされます。
自宅のある県に比べると100円程度の違いがあります。
たかが100円ですが、月換算するとそれなりに差が出ます。
障害者雇用を選んだ一番の理由。
もしかすると金銭的な問題が一番大きいかもしれません。
完全在宅のため人間関係の軋轢もなくマイペースで作業ができるのも大きな魅力です。
そのため多くの障害者が在宅ワークを希望するので、何かスキルや経験がないとなかなか採用に至らないのが現状です。
まとめ
筆者が障害者雇用を選んだ理由5選を紹介しました。
本来ならば体調と折り合いをつけてA型作業所を卒業し、一般就労するという目標がありましたが、思わぬ事態となり障害者雇用を選択することになりました。
しかし障害者雇用でも、メリットがたくさんあります。
もちろんA型作業所でもB型作業所でも、選択肢はたくさんあるので、自分ができること、やりたいことや条件をよく考えた上で、仕事を探してみてください。
障害者雇用を検討している方の参考になればと思います。
障害者雇用で働くには、転職エージェントの利用がおすすめです。