障害者雇用に、イラストレーターの仕事はあるのか?

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イラストを描いてSNSに投稿している人が多いですね。

筆者もイラストを描くので「イラストが仕事にできたらいいなあ」と考え、実際にイラストレーターの求人に応募したこともあります。

そこで今回は、障害者雇用にイラストレーターの仕事はあるのか、またイラストレーターで働く際の注意点などを紹介します。

障害者雇用にイラストレーターの仕事はある?

大好きなイラストを描く仕事。イラスト好きなら憧れの仕事ですね。

障害者雇用でイラストレーターの仕事はあるのか、紹介します。

イラストレーターの仕事、あります!

「障害者雇用 イラストレーター」で検索してみると、1000件近くの求人がヒットしました(「求人ボックス」より)。

スマホの普及と同時にスマホゲームもたくさんリリースされていますので、イラストが描ける人はとても重宝される仕事だと考えられます。

ゲームデザイン・デザイナー、イラストレーターなど

イラストレーターといっても、その中身は色々とあります。

上記に紹介したように、ゲームデザインやキャラクターデザイン、一枚絵を描くイラストレーター、背景イラストなど、イラストのジャンルも多種多様です。

「イラストを仕事にしたい」と考えている方の多くは、キャラクターを描きたい方だと思いますので、就労先はゲーム会社などが狙い目です。

在宅ワークを取り入れている企業もあり

イラストレーターの仕事はイラストを描くことなので、在宅ワークを取り入れている企業もあります。

求人を見ても、「在宅ワーク」「フルリモート」といった条件もあります。

ただし完全在宅の仕事はとても少なく、「週2~3回は出勤」という企業がほとんどです。

そのため地方在住の方は応募出来ないのが悔しいところですね。

若手社員が多いのが特徴

特にゲーム会社の求人ですが、ほとんどが20代の若手社員を求めている傾向にあるようです。

というのも、筆者もいくつかゲーム会社に応募したのですが、ポートフォリオを見てもらう前に不採用続きだったからです。

30代以降でイラストレーターの仕事に就きたい人は、特別な才能のあるいわゆる「神絵師」か、他の企業でイラストを描いていた経験者のみのようです。

障害者雇用でイラストの仕事がしたい! 注意点は?

障害を持っていてもイラストの仕事がしたい、イラストの仕事なら頑張れそう。

そんなあなたに、イラストを仕事にする際の注意点を紹介します。

イラスト初心者は無理

まずいないと思いますが、イラスト初心者は絶対に採用されません。

これは当然のことですよね。

そもそもイラストレーターの仕事をしたいと思う方はある程度の年数イラストを描いているので、まったくの初心者が応募しても書類選考で不採用です。

またイラストを描いていたとしても、一定のモノしか描けない(女の子しか描けない、背景が描けない)など、偏ったイラストばかり描いていた人も、採用は難しいかもしれません。

しかし最近は「縦読みマンガ」といって、スマホで手軽に読めるマンガがあり、その求人では業務が分かれていて「キャラを描ける人」「ペン入れ、色塗りが出来る人」など得意分野での作業ができる仕事もあります。

イラストの仕事はゲーム会社ばかりではありませんので、色々な求人を見て、自分にできそうな企業を探してみましょう。

専用ソフトを使えるスキル

現在イラストを描いている方のほとんどが、イラスト制作に「クリップスタジオ」を使用していると思います。

イラストを仕事にするには、イラスト制作のソフトを使えるスキルも絶対に必要です。

仕事内容によってはPhotoshop、illustratorなどのソフトを使用することもありますので、できれば全体的に勉強をしておくと就活に有利です。

デッサン力、想像力、向上心が求められる

イラストを描いている人は世界中にいます。

その中でイラストを仕事にしている人はほんの一握りの人だけでしょう。

その中でどうやって自分のイラストを魅力的にするか、「私は会社に役立つ人材」とアピールできるか。

まずキャライラストを描きたい人はデッサン力が必須です。美大に行く必要はありませんが、上半身しか描けない、難しい構図は苦手といった人は採用が難しいと思われます。

またゲーム会社なら、ゲームの世界観を表すようなキャラクターを作る必要があります。

どのような世界で、どんな歴史がありどういった衣装を着ていて、そのキャラクターはどんな性格をしているのか……。

聞いた話ですが、ゲームのキャラデザイナーはシルエットだけで誰か分かるイラストを描けるのが一流のイラストレーターなのだそうです。

趣味でイラストを描くのは簡単ですが、企業でイラストを描くと様々な制約があります。

空いた時間は常に勉強して自分の糧にする意欲がないといけないほど、ある意味ではキツイ仕事でもあります。

常に最新のイラストの描き方を勉強する

服や化粧にも流行があるように、イラストの描き方にも流行があります。

最近のイラストの傾向は線が少なく、いわゆる「アニメ塗り」が主流のようですね。

筆者は真逆のイラストを描くので、採用されないのはある意味当然だと今では理解しています。

「イラストレーターの仕事が決まった!」と喜んでばかりもいられません。

常に最新のイラストをチェックし、流行に遅れないようなイラストを描かなければいけません。

「描きたいイラスト」ではなく「売れるイラスト」

イラストを趣味で描く人は、「こんな感じの女の子が描きたい」「こんな構図にしようかな」と、自由に自分の世界観を表現できます。

しかしイラストを仕事にすると、「描きたいイラスト」を描けることはほぼありません。

まれに「神絵師」と呼ばれる方々が、世界観を認められ画集を出版したり展示会を開催したりしていますが、それはごく一部の人だけです。

そういった方は食事・入浴・寝る以外はずっとイラストを描いているような、とんでもない努力家ばかりです。

神絵師になれないイラストレーターにできることは、勉強と「顧客が求めるイラスト」を描くことです。

いくら自分が「こんなキャラが描きたい」と思っていても、クライアントが「ちょっと違う」と言えばそれに従うしかありません。

「絶対に自分のイラストを描きたい」という人は、障害者雇用や一般就労ではなく、フリーランスで仕事をするしか方法はないでしょう。

納期は絶対に順守

企業でイラストを仕事にする場合、多くは「〇日までに」と納期が決められます。

それまでに仕上げなければ、企業の信頼を失ってしまうので納期は絶対に守らねばならないことです。

お金をいただいてイラストの仕事をしているのですから、あなたは「プロのイラストレーター」です。プロは納期を順守します。

「障害者だから」といった言い訳は通用しない世界だということをしっかり理解しておきましょう。

まとめ

障害者雇用にイラストレーターの仕事はあるのか、また注意点について紹介しました。

大好きなイラストを仕事にできる人はごく一部なので、もし採用されればとても嬉しいですよね。

しかし採用は最終目的ではなく、むしろこれからがスタート。

向上心と想像力、求められるイラストを最大限に発揮して、魅力的なイラストが描けるイラストレーターになってください!

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ひろと

障害者雇用で働くには、転職エージェントの利用がおすすめです。