初めて障害者雇用に就労しようと考えている方は「障害者雇用ってどんな仕事があるのだろう」と不安に思っている方もいるでしょう。
また「自分でもできるのだろうか」と悩んでいるかもしれませんね。
今回は、障害者雇用の仕事、また障害者雇用で自分に合った仕事を見つけるポイントを紹介します。
障害者雇用の仕事、どんなものがある?
障害者雇用はA型作業所とはまったく違う? 自分にもできる仕事はある?
障害者雇用の仕事を紹介します。
事務作業
障害者雇用でも特に多いのが事務作業です。
デスクワークなので体力に自信がない障害者でも続けられる仕事です。
また基本的なパソコン操作ができれば未経験でも採用されることが多くあります。
ただし筆者自身の実感からすると、未経験で事務職は35歳がギリギリ採用。
それ以降の年齢になると、以前事務職をしていたなどの経歴がないと不採用となる可能性が高くなります。
データ入力
上記事務作業と同じく多いのがデータ入力作業。
画像に表示される文字をパソコンで打ち込んでいく作業です。
企業によっては入力のやり方が違うかもしれませんが、基本的な業務は同じです。
こちらもデスクワークで簡単な作業ですが、誤字脱字には充分に気をつけなければいけません。
また集中力が必要な作業ですので、飽きっぽい、また過集中になりがちな方は注意が必要です。
コールセンター
在宅ワークで障害者雇用している企業も多いですが、コールセンターも在宅でできる障害者雇用です。
電話をかけたりかかってきた電話に対応したりする業務で、サポートやヘルプなどの応対をします。
「質問されても分からない」と不安に思うかもしれませんが、マニュアルがしっかりしているので話すことに抵抗がない方でも安心して取り組める仕事です。
WEB関係
Webライターやwebデザインなど、インターネット関連の仕事は常に人材を募集しています。
未経験でも年齢が若ければ人材育成のため採用される確率があります。
webデザインなどの業務は高度な技術が必要な作業ですので、他の業種に比べると給料が高い傾向にあります。
独学でも習得可能ですので、web関連の仕事に興味がある方は、まず勉強してみて「自分に合いそうだな」と思ったら応募してみてもいいですね。
飲食業
体力に自信がある方はフィールドワークの仕事をしてみませんか?
特に多いのが飲食店です。
お客様に料理を配膳する仕事もあれば、裏方で調理補助などの作業をする場合もあります。
また集団給食などの工場になると、何百ものお弁当にひとつずつ料理を盛りつける、といった業務もあります。
飲食業とひと言でいっても様々なので、自分ができそうな仕事を探してみるようにして下さい。
工場
工場での軽作業も障害者雇用で多くある業種です。
私は以前、障害者雇用で働いている方のクリーニング工場で指示出し業務を担当した頃がありました(その頃は健常者でした)。
気温40℃以上の工場内で、皆さん汗を流しながら懸命に作業していました。
工場によってはこのようにかなりキツイ作業もありますが、もちろん軽作業、単純作業もあります。
「椅子に座るより体を動かしたい」という方には工場などの作業が向いています。
農作業
後継者不足に悩んでいる農業。
ここでも障害者雇用で働けます。
季節や気温に左右される仕事なので楽な作業とは言い難いですが、自分が丹精込めて作った野菜などが立派に実りの季節を迎えると、やりがいが感じられる仕事です。
体力仕事歓迎、という方にぴったりな仕事です。
障害者雇用、自分に合う仕事の見つけ方は?
障害者雇用の仕事内容について紹介しました。上記は障害者雇用の一部分だけで他にもたくさんの仕事があります。
「でも、自分に合う仕事が分からない」という方、簡単に自分の事を考えてみませんか? 自分に合った仕事を探すポイントを紹介します。
デスクワーク? フィールドワーク?
デスクワークで、一日パソコン作業をしていても苦にならない、むしろ楽しい。体力に自信がないので座って作業したい、という方は事務職などのデスクワーク一択でしょう。
ただし応募数が相当ありますので、なかなか採用されないこともあります。
通勤? 在宅?
コロナ禍の頃、多くの企業が在宅ワークを実施していました。
現在では通勤型に切り替わった企業が多いのですが、障害者雇用では在宅ワークの求人がたくさんあります。
たとえば朝のラッシュが怖い、出勤時刻を融通してほしい、という方は在宅勤務ができる求人を探してみてはいかがでしょう。
反対に「在宅ではサボってしまいそう」という方は通勤がおすすめ。
ですが自身の体力と相談しながら決めましょう。必要があれば上司に相談して、出勤時間を遅くしてもらったり、時短勤務にしてもらったりして無理のない範ちゅうで仕事をするようにしてください。
福利厚生、お給料は?
障害者雇用は正社員募集が少ないのが現実です。
多くの求人形態はパート・アルバイト。
扶養してくれる家族がいる場合はそれでも構わないのでしょうが、「正社員として安定して働きたい」という方は転職サイトにいくつか登録をして、自分にできそうな仕事を探してみましょう。
サイトから「あなたの条件に合った求人」などがメールで送られるので、そちらも参考にしながらハローワークを利用するなど、広く転職活動をする必要があります。
もちろん最初から正社員として働ける障害者雇用もありますし、最初はパート採用でも後に正社員になる、という企業もあります。
その仕事にやりがいを感じそう?
「仕事にやりがいがある?」。一番の問題とも言えます。
どれだけ条件の良い求人があっても、いやいや仕事をしていればストレスが溜まり、良くなっていた症状が重くなってしまい長期休養、または退職になることもあります。
何社も不採用になると落ち込んでしまい、「もう入れるならどこでもいいや」とやけになってしまいそうになる気持ちも充分に分かります。
しかし入社してすぐ辞めて、を繰り返すといざ転職をする際、採用担当者が「この人はすぐに辞めてしまうかもしれない」と考え採用を見送るケースもあります。
仕事はできたら楽しくしたいですよね。
見切り発車で応募する前に、求人を出している会社のこと、自分のことをよく考えてから応募してください。
まとめ
障害者雇用の仕事内容、また自分に合う仕事の見つけ方のポイントについて紹介しました。
障害者雇用は一般就労に比べると給料が低く、簡単な作業しか与えられないなどストレスがかかる場合もあります。
しかしすべてにおいて満足する企業はありません。
「この条件だけは譲れない」というものを決めて、就活に臨んでください。
障害者雇用で働くには、転職エージェントの利用がおすすめです。