障害者雇用に求められるものとは?

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障害者雇用の推進が言われますが、現実はまだまだ厳しく、就職したくとも採用に至らない障害者も大勢います。

では企業は障害者雇用を希望している方に、どういったものを求めているのでしょう。また障害者雇用で採用される人はどういった特徴があるのでしょう。

具体的に紹介します。

障害者雇用に求められるものはなに?

何度履歴書を送っても不採用続き……。自分のどこが悪いのか分からない、という方へ、少しだけ自分を客観視して考えてみませんか?

仕事への意欲があるか

企業は慈善事業で障害者を雇用している訳ではありません。

障害というハンデがあるので、ある程度のことは許容してもらえることもありますが、やはりそれも限界があります。

まず面接では「本当にウチの会社で働きたいのか?」という意思を見られます。

特に志望動機などで直接訪ねたりして、本人の「やる気度」を確かめられた経験がある方も多いでしょう。

だらだらとやる気がない様子で仕事をしていては、会社にとっても迷惑でしかありません。

「本当にこの会社で働きたいのか」「どうして同業他社ではなくウチの会社なのか」を考えて、履歴書の志望欄や志望動機を伝えるようにしましょう。

コミュニケーションを取れるか

コミュニケーション能力は社会人にとって必須スキルといっても過言ではありません。

中には健常者でもコミュニケーション能力がなく、誰とも話をせず黙々と仕事をしている方がいますが、コミュニケーションが取れないことには仕事が進められないことも多々あるでしょう。

そもそも仕事は一人でやることは非常に少なく、大概がチーム制で行うことがほとんどです。

その中で「自分は人とのコミュニケーションが苦手だから」と、誰とも話をせずに仕事をしては、失敗や誤解を生んでしまう恐れもあります。

話下手な方は健常者も障害者もいますが、だからといってそれに甘えてしまっては仕事もできません。

障害者雇用でも、きちんとコミュニケーションが取れる方の方が採用率も高くなります。

自己管理ができるか

障害者雇用で働くのであれば、なにがしかのハンデを背負っています。身体であったり精神であったり……。

筆者もそうですが、精神に障害を抱えている方の中には季節の変わり目や気圧の低下などで体調を崩してしまう方も大勢います。

その際に自己管理ができるかどうか、会社は知りたいと思っています。

障害者雇用は一般就労に比べると欠勤や早退に寛容です。

しかし月に幾度も欠勤していては周囲の反感を買うことは容易に想像できますよね。

それが分かっているので無理をして出勤し、結果体調を悪化させて退職……となっては元も子もありません。

障害があっても「こうすれば自分は大丈夫」という対策を考えておきましょう。

筆者は以前勤めていたA型作業所でパニック障害を発症した際「発作が起きる可能性があるので、その際10~15分ほど休憩を下さい」とお願いしていました。

このように事前に「こうなる可能性があります。

でもこうすれば良くなるので、続けて働けます」とアピールすることも大切です。

オン・オフの切り替えができるか

仕事と休みのオン・オフの切り替えができるか。

それも大切なことですが、この場合、「もし何か失敗をしても、すぐに切り替えて仕事を再開できるか」を紹介します。

誰でもちょっとした油断で失敗してしまうことはあります。

もしかしたら会社に損害を与えることがあるかもしれません(障害者雇用はそこまで重要な仕事を任せられることは稀ですが)。

その際、上司にきちんと経過と現状を報告し、どのような措置を取ればよいのか、きちんと話をしなければいけません。

もしかしたら上司はあなたを叱責するかもしれません。

もちろん誰でも叱られれば落ち込みますし、涙が出るくらい酷いことを言う人もいます。

しかしそこで「もう私はダメだ」「この仕事は向いていない」と落ち込まないでください。

ストレスは体調に出ます。もちろん反省することは大切ですが、もっと大切なことは「同じ過ちを繰り返さないこと」です。

そのためには「会社を出たら仕事のことは忘れる」という意味での「オン・オフ」が必要になるのです。

筆者は以前会社の上司から「どれだけ嫌なことがあっても、会社を出たら忘れなさい」と言われたことが今でも残っています。

やってしまったことはもとに戻せません。大切なのは「今後は絶対に失敗しない」という意思です。くよくよせずに、切り替えて仕事をするようにしましょうね。

自発的に行動できるか

これも健常者の中にもいますが、自発的に行動できる人の方が圧倒的に会社にとって必要とされる人材になる、ということは誰でも分かりますよね。

「仕事待ち人間」と呼ばれる人たちはとにかく自分から行動せず、誰かが仕事を割り振ってようやく重い腰を上げる、といった感じ。やる気もない、でも自分から行動することも面倒くさい。これほど会社にとって不必要な人はいないでしょう。

筆者は後輩の指導をした経験が幾度もありますが、やはり積極的に質問したり相談したりする後輩の方が可愛いと思いますし、実際に上司に「○○さんは本当に素直で実直に仕事をこなしています。成長が楽しみです」と報告したこともあります。

反対に何もせずボーっと立っているだけ、何かしていると思ったら、しなくても構わないことをやっていたり、忙しいときに限って欠勤したりとまるで熱意が感じられませんでした。

当然周囲からのひんしゅくを買っていて、それが彼にも伝わったのでしょうか、しばらく欠勤が続いたと思っていたら退社していました。

筆者も人見知りで誰かと話をすることが苦手な人間です。

しかし学生の内ではそれで通っていたとしても、社会人になった以上、いつまでも甘えてばかりではいられません。

誰かとコミュニケーションを取ったり、自発的に行動できたりする人間であれば、障害があろうがなかろうが、必要とされる人間になれます。

まとめ

障害者雇用に求められるものを5選紹介しました。

これは障害者雇用に限らず一般就労者にも当然求められる基本的なことです。

「自分は大丈夫?」と、時々振り返ってみて自分の行動を思い出してみてください。

直すべき点があれば直し、出来ていると思っている点はどんどん伸ばす。

そうすれば、障害者も健常者も垣根なく仕事ができるはずです。

大変かもしれませんが、お互いに頑張りましょうね。

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ひろと

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