障害者雇用で働くまでの6つのステップ!

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「障害者雇用で働きたいけれど、不採用続き……」という方はいませんか? 実はそれ、ステップを間違えて応募しているからかもしれません。

今回は障害者雇用で働くまでの6つのステップについて紹介します。

障害者雇用で働きたい! メリットとデメリットは?

障害者雇用で働くことを目標にしている人にとって、障害者雇用はどのようなメリット、デメリットがあるのか紹介します。

障害者雇用のメリット

障害者雇用のメリットは、大手企業で働くチャンスが多いこと。誰でも名前を知っているような大企業で働いている方もいます。

また障害者雇用はある程度配慮をしてもらえるので、「この日はリハビリで早引けしたい」「通勤ラッシュが苦痛なので、時間を遅くして通勤したい」といった要望が受け入れられることも多いです。

もちろん行き過ぎた要望はただのワガママと見られますが、無理なく働きやすい環境を整えてくれるのが、障害者雇用のメリットです。

障害者雇用のデメリット

次は障害者雇用のデメリットです。

障害者雇用は当然ですが「私は障害者です」と周知して就労します。

中には障害をクローズにして一般就労で働いている方もいます。

それはその人の考え方によって様々ですので良い悪いはありません。

ただ「障害者」というだけで単純労働やコピー取り、ひどい職場では社内ニート状態にして放っておかれる企業もあります。

また給料が一般就労より低いことも問題です。

時短勤務や欠勤、早退などで突発的な休みが取れやすいというメリットは、反対に考えるとその分お給料が減るというデメリットも内包しているのです。

障害者雇用で働くまでのステップ6つ紹介!

障害者雇用のメリットとデメリットを簡単に紹介しました。

次は障害者雇用で働くまでのステップを紹介します。もちろんこのルート通りに行くことはありませんが、参考にしてみてください。

就労移行支援

「自分は何のスキルもないので仕事が見つからない」という方は、まず就労移行支援を受けてみましょう。

就労移行支援は、一般企業への就労を目指すためのサポートをしています。

具体的にはビジネスマナーやコミュニケーションの取り方、日常生活を正して障害が悪化しないよう健康的な生活のサポートなど、仕事に役立つスキルを身につけます。

パソコン操作など、実際に就労を始める際に必要なスキルを教えてもらえる場合もあります。

A型作業所、B型作業所

「いきなり障害者雇用は自信がない」という方は、まずA型作業所、B型作業所から始めてみるのもいいでしょう。

A型作業所、B型作業所は社員以外皆さん障害者なので、お互いの体調に特に敏感だったのが、実際に通所していた筆者の経験です。

また私が通所していたA型作業所は精神障害者が多いことから、特に心のケアに努めているサービス管理責任者がいました。

まだちょっと障害者雇用は……という方は、A型作業所などから始めてみましょう。

なおA型作業所、B型作業所に通所するには受給者証など必要な書類があります。

興味がある方はお近くの市役所障害福祉課などに相談してください。

スキルアップ、資格の取得

「この仕事がやりたい」という具体的な目標が決まっている方は、スキルアップして採用をもらえるよう努力しましょう。

資格があればさらに採用率は高くなります。

たとえばパソコンを使った事務作業を希望している場合、MOS検定、日商PC検定、ITパスポートなど、様々な資格があります。

ただし注意点ですが、通信講座でよくある「○○の資格が取れます!」といったものはほとんどが民間資格なので、履歴書に記載してもあまり意味がありません。

「勉強した」というアピールにはなりますが、資格を取るなら公的資格を取得することをおすすめします。

障害者雇用の求人を探す

いよいよ障害者雇用を探す準備が整った、と感じたら、早速就活を開始しましょう。

ハローワークの障害福祉課に相談したり、転職サイトに登録して仕事を探したり。

近年はフルリモートの仕事も多くなりましたので、地方在住でも都市圏の企業に応募することが可能になりました。

マメに求人をチェックして、自分のやりたいこと、できることとマッチしているか確認して応募しましょう。

履歴書・面接対策

応募したい企業が見つかった場合、ほとんどの企業で履歴書・職務経歴書、面接などがあります。

履歴書や職務経歴書の書き方は省きますが、自信のない書き方はしないようにしましょう。

履歴書は自分をアピールしなければ他の人に負けてしまいます。

自分の良い点、苦手な点だけでなく、障害の名称、症状、どういったことに配慮してもらいたいのかなど、詳しく記載しましょう。

自身の経験ですが、障害者雇用で面接をする場合、志望動機などはもちろん聞かれますが、一般企業と違い障害や症状、どういったときに症状が出るかなど、障害について聞かれることが多かった記憶があります。

採用!

採用をもらった! おめでとうございます。

しかしこれからがスタートです。はじめは緊張するかもしれません。なかなか仕事を覚えられなくてストレスが溜まってしまうかもしれません。しかしきちんと相手の話を聞き、メモを取ってゆっくりでも確実に仕事をこなしていければ、いつか必ず一人前になります。

ハンデを背負った私たちは、健康な人と比べて出来ない事があります。その中でも働いて自活したい、社会に貢献したいという意思は素晴らしいものです。どうか負けずに頑張ってください。

まとめ

障害者雇用で働くまでのステップ6つを紹介しました。

これはあくまでも「このルートだと障害者雇用で採用がもらいやすい」という例で、いきなり障害者雇用で応募してもまったく問題ありません。

ただ就労経験がない場合、スキルがない場合は障害者雇用の応募条件に満たないことや、何よりも自身の体調に影響が出るかもしれません。

一刻も早く就労を、と考えている方もいるかもしれませんが、焦らずにじっくり「自分にできるか、楽しく働けるか」を考えて、お互い頑張りましょう!