障害者の仕事が続かない時の対処法6選!

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A型作業所や障害者雇用で就労したけれど、どうしても長く続けられない……。こんな悩みを抱えていませんか?

今回は障害者の仕事が続かない理由、また続かない場合の対処法6選を紹介します。

障害者の仕事が続かない理由とは?

どうして仕事が続かないのか、考えてみたことはありますか?

考えられる理由を紹介します。

体調不良

精神障害者の1年後の職場定着率は50%を切っていると言われます。

新しい環境、仕事、人間関係を巡るトラブルなどのストレスが溜まって、体調不良になってしまうのでしょう。

他にも気圧の低下や季節によって体調の変動が激しい障害もあります。そのため長期欠勤を繰り返したり、会社側から退職を勧められたり、会社に居づらくなり自主退社してしまうケースがあります。

人間関係

健常者同士でもあることですが、人間関係のトラブルはどの会社にもつきものです。

特によく聞くのが「障害者と健常者間のトラブル」です。

障害に理解のある企業、理解のある人たちが多ければ居心地の良い職場でしょうが、すべての人が障害に寛容ではありません。

また障害とは別に、「この人とは相性が悪い」ということはよくあることですね。

人間関係のトラブルによって退職する方は障害者、健常者ともに多いものです。

待遇に不満がある

障害者雇用と一般就労では給料が倍近い金額があると言われます。

給料以外にも、障害者は簡単な仕事しか与えられない、ルーティンワークばかりさせられるなど、「障害者」というだけで健常者と待遇に差があることも不満に感じますよね。

あまりにも障害者差別がひどい会社は、ハローワークや障害者生活支援センターなどに相談することも検討しましょう。

仕事が難しい

自分のスキルと会社が求める業務が合っていない場合、仕事が覚えられなくて苦戦し、結果「自分には向いていなかった」と退職するケースもあります。

難しい仕事だからこそ頑張って仕事を覚え、会社に貢献しようと考える方もいますが、「自分には無理」と諦める方もいます。

どちらが良いか悪いかは人によって考えが違います。自分のやりたい仕事とできる仕事は違います。

どうしても自分のスキルでは仕事ができない、という場合は、退職する人も出るでしょう。

障害者の仕事が続かない時の対処法6選を紹介!

障害者が長く仕事を続けられない理由を紹介しました。

何度も仕事を退職しては履歴書が汚れてしまい、採用担当に「この人はすぐに辞めてしまうのでは」と悪いイメージを与えてしまいます。

次は仕事が続かない場合の対処法について紹介します。

体調管理を徹底

長く今の会社に居続けたいのならば、体調管理を徹底しましょう。

とはいえ障害者、特に精神障害をお持ちの方はいつ体調が悪化するか、自分でも予測がつかないのが難点ですね。

その場合は、対処法を考えておきましょう。

筆者は雨の前後に体調が悪くなる傾向がありますが、そのときはまず出社することを目標としています。

仕事については、あまり大量の仕事をせずに時折休憩を挟んでゆっくりと、でもミスのないよう確実に仕事をするようにしています。

もちろんどうしても体調が悪く、ベッドから起きられない日もあります。

その際欠勤することはやむを得ないことです。

そもそも障害者雇用は欠勤等にはある程度寛容なので、どうしても無理、起きられないという場合は、これ以上の体調悪化を防ぐため、ゆっくり休養を取って、出社できるようになったらまた仕事を頑張るようにしましょう。

まずは短時間勤務から始める

初めて障害者雇用で就労する際、まずは時短勤務から始めてみましょう。

障害者雇用の求人を出している企業は多くが6時間勤務です(8時間もあります)が、「まだ体力に自信がない」という場合は4~5時間から始められるか相談してみるのも手です。

「その時間では無理」と言われたら、まずA型作業所、B型作業所などに就労して、体力やスキルに自信がついてから障害者雇用を検討してみてはいかがでしょうか。

仕事始めは慣れないことばかりでストレスが溜まりやすく、疲れやすいものです。時短勤務ができるのであればぜひ利用して、「大丈夫そう」と自信がついたなら勤務時間を延ばしてもらいましょう。

障害をオープンにする

障害者雇用で就労した際、周囲の方はあなたのことを「障害者」と分かっています。

しかしどういった障害で、どのような配慮が必要なのかは分からないはずです。

そのため、「障害者でもできそうな仕事」と銘打って単純作業や補助作業などばかり与えられてしまうのかもしれません。

ここはひとつ、自分の障害について話をして、「こういった症状があります。このように配慮してもらえると助かります」と自分からお願いすることで、健常者はどのように接したら良いのか、理解してもらえることもあります。

もちろん中には意地悪な人もいるでしょう。

しかしそういった人はどの会社にもひとりはいるもの。あまり気に病まず、自分にできることを精一杯こなすようにしましょう。

目標を高くし過ぎない

採用が取れた! 頑張って働くぞ! その意欲は大変すばらしいものです。しかしあまり気合を入れて働きすぎると、今度は反動で自分の体調が悪くなったり症状が重くなったりする可能性もあります。

入社するにあたり、高い目標を掲げている方もいるでしょうが、まずは低めのゴールを設置しましょう。「毎日会社に行く」から始めても構いません。

「早退・欠勤をしない」「分からないことを訊く」など、低めのゴールをいくつも用意します。

ゴールに到達すると達成感が芽生え、その達成感が自信となり、「次の目標はこれ!」と、少しずつ高い目標を設定することで、無理なく仕事ができる人間になれます。

まずは低めのゴールを設定して、徐々に仕事に慣れるようにしましょう。

主治医、コンプライアンス窓口などに相談

どうしても仕事がつらい、辞めたいと感じているならば、主治医やコンプライアンス窓口などに相談するようにしましょう。

どういった点がつらいのか、どうすれば今の会社で勤められるのか、自分の意見を述べます。コンプライアンス窓口がある企業でしたら、改善策や上司に指導が行くはずですので、まずは相談して様子を見てみましょう。

改善が見られたら今の会社で長く働き続けられますし、もし改善が見られないのならば、残念ですがその企業とは縁がなかったということで別の就職先を探すことも視野に入れておきましょう。

まとめ

障害者の仕事が続かない理由、また改善策を6選紹介しました。

障害者はどうしても障害や症状、特性によって仕事が長く続けられないという場合があります。

しかし何度も転職を繰り返していては自分の成長にもなりません。求人をしっかり見て、面接でも臆することなく何でも質問し「この企業で長く働けるか」を見極めて応募するようにしてください。