障害者雇用で働いているけれど「やめておけば良かった……」と後悔している方、いませんか?
今回は障害者雇用で働いて後悔しているポイント9選を、実際に障害者雇用で働いている筆者の目から紹介します。
障害者雇用で働いて後悔しているポイント9選!
障害者雇用はA型作業所、B型作業所よりは給料が良いけれど……。
後悔しているポイントを紹介します。
給料が最低賃金……
これはどなたも愚痴をこぼす点ですが、給料が県の最低賃金という会社がザラにあります。
勤務日数、時間、遅刻早退によって給料は変わりますが、障害者雇用は一般就労の100万円程度年収が低いと言われます。
障害者雇用でも健常者と同じ業務をしている方もいるので、その差に愕然としてしまいますね。
仕事が合わない
誰でも当てはまる点かと思いますが、いざ就職したとしても仕事が自分に合わなかった、というケースは非常に多いことです。
部署がたくさんある企業でしたら異動を検討することもできますが、そうでない場合は我慢して働き続けるか、再び就活をして別の企業を探すしか方法がありません。
チャレンジする機会を与えられない
一定数の従業員がいると障害者を雇用しなければならない、と決められています。
そこで企業は障害者を雇用するのですが、どのように対応すれば良いのかよく分かっていない企業も少なくありません。
「すぐに辞められたら業務に支障が出るから大きな仕事は任せられない」との考えから、単調な仕事ばかり与えられる、という話はよく聞きます。
本人としてはチャレンジしたい仕事でも会社の裁量で「あなたは無理」と判断されると、「やはりやめておけば良かった」と後悔しがちになります。
やりがいを感じられない
前述しましたが、「障害者だから」という理由で単純作業ばかり与える企業もあります。
自分はもっとできることがあるのに、日がな一日事務補助だけ、という状況はつらいですよね。
それがずっと続くと、入社当時はあった「頑張ろう!」という気持ちがしぼみ、ため息をつきながら通勤する、という事態にもなりかねません。
自分から「これはできます」と声に出して言う努力も必要です。
障害の特性を理解してもらえない
障害の特性を理解してもらえない企業もまだまだ多くあります。
特に精神障害の場合(筆者もそうです)「すぐ仕事を休む」「仮病を使っているのでは」と偏見の目で見られ、とてもつらい思いをしていました。
また障害の特性でどうしてもできないことがある、たとえば電話応対が怖い、人前で話ができないなどの症状も「ただやりたくないだけなのでは」と思われる場面もあります。
仕事がなくヒマな時間が多い
「とりあえず障害者を雇っておけばいい」という考えの企業は、障害者に単純な仕事しか与えず放っておく、ということがあります。
そのため仕事がなく「社内ニート」になることも少なくありません。
「何かすることはありますか?」と周囲の方に話しかけ、自分から動く努力をしてみましょう。
健常者からの差別
「障害者のくせに」。
実際に何度も言われた言葉です。
障害者が一番傷つく言葉を狙って発するのですから本当にひどい差別です。
ですが未だに障害者を差別する人が多いのが今の日本です。
実際に私もここでは書けないようなひどい差別用語でののしられた経験もあります。
障害者雇用の実績がない、または少ない企業に障害者差別をする人が多いのが筆者の実感です。
昇進、昇給の機会が少ない
「障害者だから」という理由で昇進、昇給がない企業も未だあります。
自分の頑張りを認めてもらえないことほど虚しいことはありませんよね。
障害者になりたくてなった訳ではないのに、またそのハンデを背負って一生懸命働いているのに会社はそれを見てくれない。非常に腹立たしいことです。
どうしても我慢できない場合は、別の障害者雇用を募集している企業への転職をお勧めします。
頑張り過ぎて症状が悪化してしまう
「雇ってもらったからには頑張らなきゃ!」と、自分のキャパをオーバーしているのに仕事をしてしまう障害者も中にはいます。
はじめは勢いで乗り切っていても次第に息切れしてしまい、結果として落ち着いていた症状が悪化して、遅刻や欠勤が増えてしまった、という事もあります。
障害者雇用で大切なことは、業務はもちろんですがまず自身の体調を優先することです。
ようやく働けるようになるまで回復したのに、また病気でつらい思いをするのは嫌ですよね。
焦らず、自分のペースで。
障害者雇用で働く皆さんは心に留めておきましょう。
まとめ
障害者雇用で働いて後悔しているポイント9選を紹介しました。
健常者には障害者、また障害について分からない、または理解できない部分が多く企業もどのように対応すれば良いのか分かっていないこともあります。
今の障害者雇用で頑張りたいのであれば、できることはないか聞いてみる、「これはできる、これはできない」と皆に周知してもらうなどの方法があります。
障害者雇用で働いて後悔することはたくさんあるかもしれませんが、あなたが動くことで打開できる点があるかもしれません。
「もうここは無理」と思うなら転職も視野に入れることも手段です。
障害者雇用でも働きやすい環境を見つけてくださいね。
障害者雇用で働くには、転職エージェントの利用がおすすめです。