障害者雇用で働いているけれど、よくある悩みが「お給料が足りない!」ということ。
障害者枠は時短勤務が多く、体調によっては欠勤することも多いため、一般就労の方と比べるとお給料は約半分という結果が出ています。
そこで考えるのは「副業はできないのかな?」ということではないでしょうか。
今回は障害者雇用で副業はできるのか、副業にはどのようなものがあるのか、また注意点についても紹介します。
障害者雇用で副業はOK?
「障害者雇用で副業ってダメなのかな?」と思っているかもしれませんね。
実態を紹介します。
企業によっては副業可能
はじめに答えからですが、副業は企業によって可否があります。
現代は副業をOKにしている企業が増えているので、障害者雇用でも副業をしても良い、と言われることもあるかと思います。
まず規約に副業可能か調べ、その上で上司に副業をしていいか、相談してみましょう。
内緒で副業……バレます!
「規約で副業はダメって書いてあるけれど、内緒にしておけばバレないんじゃないの?」と思うかもしれませんね。
しかし会社に隠れて副業をしたとしても、所得が増えると住民税が高くなるため、会社にバレる可能性もあります。
企業も、黙って副業をしていたことに対してあまり良い気持ちにはならないでしょう。
くれぐれも、内緒で副業はしないようにしてください。
障害年金を受給しているけれど、副業は大丈夫?
「自分は障害年金も受給しているけれど、副業してもいいの?」という質問も聞かれます。
これは心配しなくても大丈夫です。
障害厚生年金には所得制限がないため、副業をしていたとしても障害年金が支給停止となることはありません。
一応主治医に相談して、自分の今の体調で副業をしても大丈夫か、確認をするようにしてください。
障害者雇用で副業、どんなものがある?
障害者雇用で副業はできることが分かりました。ではどのような副業があるのか、いくつか紹介します。
WEBライター
クラウドソーシングサイトを利用してWEBライターの仕事をしている方がいます。
初心者や駆け出しの頃は単価も低く、割に合わないと感じられるでしょうが、徐々に実績を伸ばしていけば高単価の案件にも挑戦できます。
SEOの知識を持っていれば重宝されるので、WEBライターを副業にしたい方は勉強すると有利になります。
イラストレーター
イラストを描くことが好きな方はイラストレーターがおすすめ。
「ココナラ」などで「イラスト描きます!」と宣伝して仕事を受注するサービスです。
LINEスタンプやSNSのアイコンなど、具体的にどのようなジャンルのイラストを描けるのか詳しく説明すると、依頼主も安心してもらえます。
しかしイラストレーターはライバルがたくさんいますので、まったく収入にならないということも充分にあり得ます。その点は注意してください。
WEBサイト作成
WEBサイトを作れるという素晴らしい技術を持っているならば、使わない手はありません。
上記のクラウドソーシングサイトにはWEBサイトを作成している方も多く募集しているので、ぜひ応募してみましょう。
専門的な知識を持っているので、一件でかなり高額な報酬を得られます。
接客業
身体を動かすのが好きな方は接客業などがおすすめです。
1日数時間でも続けていけばそれなりの収入になります。
レストランなど飲食店は常時アルバイトやパートを募集しているので、気になる方はぜひ応募してみましょう。
清掃業務
黙々と作業をしたい方には清掃業務がいいかもしれません。
清掃業務は一応チームで清掃する場へ行きますが、その後の役割分担は各自違うので、一人で割り振られた場所の清掃をすることになります。
ただし清掃業務の中にはトイレ掃除も含まれていることも珍しくありませんので、抵抗がある方はやめておいたほうが良いでしょう。
障害者雇用で副業する場合の注意点は?
障害者だけれど副業をする。
その際にはどのようなことに注意すべきか紹介していきます。
体調管理
体調管理は絶対です。
元々障害者雇用で仕事をしているのですから、副業で頑張り過ぎて体調を崩してしまっては意味がありません。
「お金を稼ぎたいから」と副業でも長時間働こうとする方がいますが、自分の体調、体力を考えて、少しゆとりのあるスケジュールを組んでおきましょう。
目標を高く持ち過ぎない
「今月は〇万稼ぐ!」など、高すぎる目標は掲げないようにしましょう。
もちろん目標を持つことは悪いことではありませんが、あまりに高すぎる目標は自分を追い込んでしまい、前述のように体調を崩してしまう可能性もあります。
今の給料では生活できない、お金がないなどそれぞれ事情はあるでしょうが、あくまでも自分はハンデを背負っている。
「頑張り過ぎない」を目標にしていきましょう。
多少のゆとりをもって仕事をする
副業はあくまでも「サブの仕事」。
本業をおろそかにしないためにも、ハードルは低く設定しておきましょう。
「もう少し頑張れそう」と思っても、翌日の仕事に支障を出さないためにもゆとりを持って仕事時間を決めましょう。
はじめは短時間から始め、「もう少しなら本業にも差しさわりない」と感じた場合、業務時間を延ばしてもらえるか相談してみましょう。
その際も主治医の判断を仰ぐことを忘れないでください。
まとめ
障害者雇用で副業はできるか、副業の種類、注意点などを紹介しました。
お金の問題は頭が痛いですが、副業で無理して症状が悪化し、欠勤や退職してしまっては問題がさらに悪い方向へ向かうばかりです。
副業をしたい場合はあくまで自分のできる範囲で、ゆとりを持ったスケジュールで作業するようにしてください。
障害者雇用で働くには、転職エージェントの利用がおすすめです。