障害者雇用って、雑用の仕事が多いのか?

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「障害者雇用で入社したけれど、雑用の仕事ばかりでつらい」といった声をよく聞きます。

「雑用」とひと言で言ってもその人の考える雑用は様々でしょう。

今回は、障害者雇用は雑用ばかりなのか、また雑用以外の仕事をしたい場合の対策を紹介します。

障害者雇用は雑用ばかり?

「雑用だけの仕事はうんざり!」と思っていませんか?

実際のところ、障害者雇用は雑用ばかりなのか、調べてみました。

「雑務」も仕事です!

筆者が始めに強く言いたいのは「雑務」も立派な仕事です。

掃除やごみの処理、事務サポートなど、「雑務」「雑用」と呼ばれる仕事は多々あります。

「自分がやりたい仕事は雑用ではない!」と憤りを感じる方もいるでしょう。しかし雑用の仕事でも誰かがしなければいけない仕事です。

「障害者雇用者ばかりが雑用の仕事を任される」とこぼす方もいます。確かにそれは事実かもしれません。

しかしそれにやる気をなくし、退職してしまってはせっかく就職先が見つかったのにもったいない話です。

しばらくは雑用の仕事も手を抜かず、しっかりとこなしていればいずれは自分のやりたい仕事に近づける可能性もあります。

入社してすぐは雑用の仕事が多い

特に障害者雇用を初めて取り入れる企業は「障害者をどう扱っていいのか分からない」と思っていることが多いそうです。

そのため現場で働いている人もどんな仕事をさせてよいか分からず、「とりあえず雑用の仕事を」と任せていることもあります。

また障害者本人が雑用の仕事を希望している場合もあります。これは会社と求人者、両方の話し合いでどんな仕事をしたいのか、すり合わせすることが肝心です。

実績・やる気を見られている

雑用ばかりの仕事は退屈なものですが、実は仕事のやる気を見られている可能性もあります。

特に未経験の仕事で採用をもらった場合、本人はどこまでやる気があるのか、実際に業務にあたったとき、周囲の人間と上手くやっていけるのか、真面目に仕事ができそうかを見ているかもしれません。

「どうせ雑用だし」と手を抜かず、与えられた仕事はきちんとこなすようにしましょう。

雑用ばかりの仕事はイヤ! 高度な仕事を獲得する方法

障害者雇用で採用をもらったのに、与えられる仕事は雑用ばかり。

雑用をするために応募した訳じゃない! と思っているあなたのため、雑用以外の高度な仕事を得るための方法を紹介します。

周囲の人間の信頼を得る

一般就労でも同じですが、新入社員はどんな人間か分かりません。もちろん入社した人も、どんな先輩がいるのか分からずに緊張してしまうでしょう。

その中でも与えられた雑務でもきちんとこなし、周囲の信頼を得られるような人には「もう少し仕事を任せても良いかも」と上司が判断を下すこともあります。

積極的なコミュニケーションを取って、周囲の信頼を勝ち得るようにしましょう。

やる気を見せる

雑用でも手抜きせずにしっかりと仕事をこなす人間に、悪い印象を持つ人はいないでしょう。

どんな仕事もはじめは簡単な業務から始めます。

特に障害者雇用になると「こんなこともしなければいけないの?」といったこともあるかもしれません。

コピー取りや棚の整理、書類の分類……。

そこでダラダラしていたり、あからさまに機嫌が悪い様子で作業していたりしては「なんかワガママな人間みたい」と悪印象を与えてしまうかもしれません。

どんな仕事でも自分ができる限りのやる気を周囲にアピールすることで、他の仕事を任せられることもあります。

やりたいことをハッキリ伝える

「ずっと真面目に雑用をこなしていたけれど、自分のやりたい仕事に近づけない!」そんな場合は、上司と面談をしてやりたい仕事をしっかりと伝えましょう。

面接の段階で伝えている方も多いかもしれませんが、人事担当と上司は違う人の可能性もあります。

また自分の意見をしっかり口にすることでやる気をアピールできますので、「それなら任せてみようか」と別の仕事をもらえる可能性も高くなります。

そこで失敗するか成功するかはあまり問題ではないかもしれません。大切なことは周囲の意見を聞くこと、どうすれば効率よく作業できるか考えること、コミュニケーションを取れるかを見ている場合もあります。

「この人は本気でこの仕事をやりたいのか」と認められたら、次からはどんどん仕事を与えられるかもしれません。

体調管理を徹底する

雑用の仕事が嫌、だけれど体調がまだ安定せずしょっちゅう早退や欠勤をしては会社の信頼を得ることが難しくなります。

障害者雇用でタイトなスケジュールの仕事や重要な案件の仕事を任せられる可能性はあまり高くありません。

しかし体調管理はできる限り行いましょう。

特に精神に障害を持っている方は、いつ体調不良になるか分からないので、体調管理と言われても難しいかもしれません。

その場合は「こうしたら最小限の体調不良で抑えられる」という「自分ルール」を決めておきましょう。

筆者は精神障害者ですが、低気圧や雨の日は体調が悪くなるので、適時休憩を挟む、体調が悪い日はあまり仕事を入れず、体調を見ながら仕事をすることで無遅刻無欠勤を通しています。

体調管理の徹底は障害者に難しい課題ですが、出来る限り会社に迷惑をかけないよう、自身で努力することも大切ですよ。

まとめ

障害者雇用は雑用の仕事が多いのか、また雑用以外の仕事をもらうための対策を紹介しました。

先述したように、雑用の仕事は決して無駄な仕事ではありません。ただ障害者雇用というだけで雑用の仕事ばかり与えられるのは悔しいですよね。

自分ができること、したいことを上司に伝えたり、自身の体調管理をしたりすることで将来的には仕事を任せられる人になる可能性は大いにあります。

今は雑用の仕事でも、くさくさせずにしっかりとやる気を見せて作業しましょう。

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ひろと

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