障害者雇用は、職場でどんな配慮をしてもらえるのか?

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いざ障害者雇用で働くとなると、ハンデを持っている私たちは先輩や同僚の方たちの配慮をしてもらわなければならない場面があります。

企業側はそれを承知した上で雇用しているのですが、稀に「ワガママでは?」と捉えられることも。

今回は障害者雇用で入社した場合の配慮について、また障害者雇用の合理的配慮について紹介します。

障害者雇用で入社した場合の配慮は?

障害者はそれぞれ心身に病を抱えています。

が、たとえ同じ病名だとしても症状はひとによって様々なので配慮してもらう事項も違います。

具体的にしてもらえる配慮を紹介します。

身体障害者の場合

身体障害者の場合、たとえば車いすを使用している人が採用された場合、通行の邪魔にならないよう十分なスペースを確保する、机の高さを調節したりするなどで作業をしやすい環境を作ることが義務付けられています。

また視覚障害者は点字や音声での会話、聴覚障害者は筆談での会話などで対応します。

精神障害者の場合

精神障害者の場合、身体障害者と違い症状が目に見えないので配慮が個々によって違うのが難しいところです。

考えられる配慮としては、時短勤務、出勤時間を遅くする、早退・欠勤の許可、短時間の休憩などがあります。

また精神障害を持っている人は電話応対などのコミュニケーションが苦手な人が多いので、本人のストレスにならないよう、配慮する必要があります。

精神障害を抱えている人は自責の念が強い人が多く、「仕事ができない自分が悪い」「頑張っても結果が出ない」と考え、症状が悪化し離職することも珍しくありません。実際、精神障害者の1年後の定着率は3割程度と低いものになっています。

知的障害者の場合

発達障害やASD(自閉症スペクトラム症)、ADHD(注意欠陥多動性障害)などの知的障害を抱えている障害者には、業務内容が分かりやすいように図を作って説明したり、業務内容をひとつずつ説明して作業をしたりするなどの配慮が必要です。

知的障害の人の場合、過集中になる人が多いので、適度に声をかけて休憩を促すこともあります。

これって「ワガママ」?合理的配慮とワガママの違い

精神や知的の障害はハッキリ言うと目に見えず、周囲にも分かりづらい障害です。

症状もそれぞれ違うので、企業側が対応に困ることもあるでしょう。

しかし上記のように合理的配慮が受けられるのが障害者雇用のメリットです。

ですが健常者には「それってワガママでは?」と受け取られかねない行動を取ってしまっている場合もあります。

ここでは「合理的配慮」と「ワガママ」について紹介します。

合理的配慮とは

そもそも「合理的配慮」とは何なのでしょうか。

障害を持っていても働いてお金を得たい。

企業がこの点を配慮してくれたら仕事ができるのに。

そういう場合、企業が「合理的配慮」をします。

具体的な配慮は先述した通りで、周囲と本人が気持ちよく仕事ができるよう、工夫して配慮してもらえるよう、面接の段階でも「この点に配慮してほしい」と伝えておくことが肝心です。

合理的配慮とワガママの違いを考える

会社は障害者に合わせて合理的配慮をしますが、障害者がそれを逆手にとってワガママともいえる行動を取る場合もあります。

例としては、会社は時短勤務を認めて無理のないよう通勤できるよう配慮しているにもかかわらず、「今日は休みます」と電話一本で伝える。

もちろん本人は体調が悪いので仕方がないことですが、周囲からはあまり良い印象を持たれないでしょう。

しかし無理をして仕事をしても体調が悪化するだけでより苦しくなる。

この点は本当に難しいところです。

「ストレスに弱いから失敗しても叱らないで欲しい」「コミュニケーションが取れないので周囲の人が積極的に話しかけて欲しい」「昼休憩の時間を自分だけずらして欲しい」。

これらの行動は周囲から「それってワガママでは?」ととられかねません。

このような点に配慮してほしい場合は、納得のいく理由を伝えたうえで配慮してもらえるか、打診してみましょう。

配慮してほしいことは事前に面接で伝える

障害によってできること、できないことはたくさんあります。

「できればこの点だけは配慮してほしい」ということがあるのなら、面接の段階で事前にお伝えするようにしましょう。

いざ入社してから「あれはダメ」「これをするとキツイ」と言われると、まさにワガママと捉えられてしまいます。

合理的配慮とワガママの境目はとても曖昧なものですが、「この点だけはどうしても」というものは面接で必ず伝えるようにしておきましょう。

まとめ

障害者雇用は職場でどのような配慮を受けられるのか、障害者別に紹介と、合理的配慮とワガママの違いについて紹介しました。

障害者雇用はハンデを持つ私たちが健常者とともに働ける貴重な場です。

配慮してほしい部分はきちんと伝え、「それ以外は健常者と同じ働きができます」ときちんとアピールするようにしてください。

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ひろと

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