障害者雇用の仕事がないときの対処法7選!

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「障害者雇用で入社したけれど、仕事がなくて困っている」という声をよく聞きます。

理由は様々ですが、主に会社側がフォロー体制を整えていないことが原因です。

今回は障害者雇用の業務が見つからない理由、また仕事がないときの対処法7選を、実際に障害者雇用で働いている筆者の目から紹介します。

障害者雇用の業務が見つからない理由は?

「障害者雇用で採用されたのに、仕事を与えてもらえない……」頑張って就活したのに、つらいですよね。

どうして障害者雇用の業務が見つからないのか、紹介します。

部署全体に仕事が少ない

そもそも配属された部署全体に仕事が少ない場合があります。

仕事が少ないとどうしても部署全員に仕事がいき渡らず、仕事がない、というケースもあります。

これは障害者雇用に限らず、健常者でも「ヒマで仕事がない」という方はかなり多くいます。

皆真剣にモニターを見て仕事をしているフリをしながらネットサーフィンをしている、という社員もいるくらいです。

企業側が障害者について理解していない

企業側が障害者の障害、症状、スキルを理解していない場合があります。

特に障害者を初めて入社させる企業は「障害者はどのようなことができるのか分からない」と考えて、単純な仕事だけさせてあとはほったらかし、ということもよくあること。

本来であれば、障害者の症状のみならず、「この人はこれが得意で、この作業は苦手」と判断して仕事を与えるのが上司の仕事ですが、なかなかそれを実行してくれる人は多くありません。

上司の管理不足

前項に続きますが、上司の管理不足も障害者が仕事を与えられない原因のひとつです。

あるいは「どうせ障害者だから仕事なんてできないだろう」という勝手な偏見のもと仕事を任せられないか(実際にあったことです)。

確かに障害者はできることが限られていたり、配慮が必要だったりすることもあります。

しかしそれが理由で放っておかれる理由にはなりません。

あまりにも仕事がない場合、上司のさらに上の上司に相談してみることをおすすめします。

周囲からのフォローがない

例えば新人社員が入ったら、先輩社員が仕事を教えるのに、障害者雇用の場合は「どう接してよいのか分からない」といった理由から、単純作業、すぐに終わってしまう作業などを与えられて放置、というパターンも少なくありません。

法律では「企業は障害者に対して合理的配慮をする義務がある」とあります。

この合理的配慮とは、単に車いすの障害者が通りやすい通路を作ったり高いところにある資料を取ってあげたりするだけではありません。

その人に出来る仕事をしっかりと教えること、これも合理的配慮ではないでしょうか。

それを理解していないがため、障害者は暇な時間を持て余してしまうことになってしまうのでしょう。

過剰な配慮の結果

「障害者はできることが限られている。だから皆でカバーしよう」と考えている企業もあります。

私たち障害者にとってはありがたいことですが、あまりにも過剰な配慮をされると仕事がなくなったり、「障害者」と「健常者」との壁を感じたりすることになります。

自分で出来る仕事でも「これはこっちでやるから」と取り上げてしまう人もいます。

配慮かもしれませんが、はた迷惑な話です。

「社内ニート」にならないために!仕事がないときの対処法7選!

前章では、どうして障害者に仕事がないのかを紹介しました。

では次に、仕事がないときどうすれば解決するのか、対処法7選を紹介します。

自分から仕事を探す

健常者も同じですが「仕事待ち人間」っていますよね。

指示を与えられないとただボーっとしているだけの人。会社にとってお荷物以外の何物でもありません。

仕事がないなら自分で仕事を探しましょう。

一番簡単で、ひとりでできる仕事は掃除です。

忙しくて手が回らない場所の掃除をしたり、書類を分別したりゴミ捨てをしたり。

掃除をしていると「私はいま仕事がありません」とアピールできると同時に感謝もされるのですから、一石二鳥です。

周囲に声掛けをする

周囲に声掛けをすることも有効な方法です。

緊張して話ができないという方もいるでしょうが、誰とも話をせずにできる仕事はほとんどありません。

求人票で業務について記載されていても、いざ入社したらするべきことがまったく分からない、という部分は障害者も健常者も同じです。

他の社員は忙しくて、新人に教える余裕がない場合もあります。

それでも何か発信しない限り永遠に仕事は回ってきません。

「何かできることはありますか?」はじめは緊張するでしょうが、頑張って声掛けをして仕事をもらうようにしましょう。

支援機関に相談する

どうしてもつらい、けれど仕事を辞めるのも……と困っている方は、支援機関に相談してみましょう。

居住区の障害者就労・生活支援センターが支援機関にあたります。

障害者雇用促進法では、「事業主に、障害者が職場で働くに当たっての支障を改善するための措置を講ずることを義務付ける」とあります。

支援機関に相談して、職場に介入してもらいましょう。

勉強時間に充てる

本当に何もすることがない、それならば勉強時間に充てましょう。

今就労している仕事で、持っていると有利になる資格はありませんか? 

事務職ならMOS検定、英語能力検定、秘書検定などたくさんの資格があります。

本来であれば職務が終わってから資格の勉強をするのに、お給料をいただきながら勉強ができるのですから、ある意味ラッキーと言えます。

上司からお咎めをくらったら「声掛けをしたのですが、仕事がもらえないので」とハッキリ言ってやりましょう。

上司に相談する

仕事がない、ヒマな時間が居心地悪い。その場合は上司に相談しましょう。

上司は自分の業務の他に部下の面倒を見ることも仕事の一環です。

健常者、障害者の区別なく仕事を与えなければならないので(もちろん配慮は必要ですが)、ヒマな時間があるというのは、ある意味上司の管理不足でもあるのです。

どうしても我慢できない状況であれば、上司に相談して打開策を提示してもらいましょう。

割り切る

もういっそ割り切って暇な時間を楽しむ、ということも手です。

先述したように、健常者でも「社内ニート」と呼ばれて仕事をまったくしていない人もいます。

「もうそれでもいいや」と開き直れるのであれば、今の状態のまま就労していても問題ありません。

実際私はwebライティングを業務としていますが、一日中記事を書いている訳ではありません。

仕事がない日は本を読んでいます。

もし咎められたら「文章作成スキルアップのため」と言い訳も考えています。

ただし「周囲の目が気になる」という方には向かない方法です。

転職

最後の手段は転職です。

ただしこれは本当の最終手段と考えておきましょう。

何故なら転職先でも仕事がないという状況になる可能性も充分に考えられるからです。

また現職で仕事がないということはスキルアップもしていないという状況なので、就活に不利な状況でもあります。

よく考えた上で転職に踏み切ってください。

まとめ

障害者雇用の仕事が無い理由、またその対処法7選を紹介しました。

「障害者は仕事ができない」といった偏見を持つ人はまだまだ多くいます。

ですが自分から動くことで打開できるかもしれません。

対処法を参考にして、「どうすれば仕事がもらえるのか」を考えてみてください。

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ひろと

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