A型作業所での仕事は通所時間や休みが取りやすい反面、賃金が安いというのが致命的なデメリットですね。
A型作業所の収入と、障害年金ではとても生活ができない、という場合、「副業」を考える人もいるのではないでしょうか。
今回は、A型作業所に通所しながら副業はできるのか、また副業する際のメリットとデメリット、注意点についても紹介します。
A型作業所に通所しながら副業はできる?
現代はコロナの影響により、様々な働き方ができることが分かりました。
そのため、いま副業に注目が集まっています。
A型作業所で副業はできるのか、紹介します。
基本的に副業はできる
基本的にA型作業所でも副業することは可能です。
むしろ副業することを勧めている作業所もあるくらいです。
その理由は、副業によって社会性を高め、将来の就職に役立つスキルを得られることを期待しているためでもあるのでしょう。
ただし、A型作業所の副業は一定の条件がある場合があります。
条件については、下記「副業をする場合の注意点」にて詳しく紹介します。
作業所の考えによってはNGの場合も
作業所もたくさんあるので、中には「副業NG」としているところもあります。
「副業が本業を圧迫する可能性がある」「副業ができるのであれば、A型作業所ではなく他の仕事を探すほうが良い」など、作業所の考えによっても違いがあります。
はじめから副業の可否でA型作業所を決める人は少ないでしょうが、あくまで本業はA型作業所の業務ということを忘れないようにしましょう。
副業をする場合は必ずA型作業所に相談する
上記にも通じますが、いざ副業を始めたら「副業禁止のA型作業所だった」ということもあります。
また体力や病気の症状が寛解に向かっていないにも関わらず、お金目当てで無理な副業をしていないでしょうか。
副業するメリットはたくさんありますが、体を壊してはどうしようもありません。
副業をする際は、確認と同時に今の自分の体調、出勤状況などで副業をしても構わないか、必ず確認を摂りましょう。
A型作業所に通所しながら副業するメリット
A型作業所以外で副業をしたい。
では副業にはどのようなメリットがあるのでしょう。詳しく紹介します。
収入がアップする
単純に、副業をすることで収入はアップします。
A型作業所の時給は最低賃金がほとんどですので、A型作業所のお給料だけで生活していくことは非常に困難です。
そのため副業をすることで収入をアップして、生活費などを捻出している人もいます。
自己成長の場になる
これは私がA型作業所にいたから言えることですが、A型作業所はある意味「ぬるま湯」のような快適な環境です。
遅刻早退、欠勤にも柔軟に対応してもらえますし、難しい作業もほとんどありません。
しかし副業となると、そのような甘い考えは通用しません。
障害をオープンにするかクローズにするかは本人次第ですが、与えられた仕事をきちんとこなすことで自己成長の場になります。
副業の方法は様々ありますが、特に接客業など多くの人と関わるような副業をする場合、コミュニケーション能力がアップするのでおすすめです。
社会的なつながりができる
A型作業所という狭い空間から、副業という仕事をすることで、社会的なつながりがより強いものとなります。
たとえばスーパーのレジ打ちでも、親しくなる同僚ができるかもしれませんし、頑張りを認められて時給がアップするかもしれません。
こうして社会的なつながりを持ちつつA型作業所に通所し、いずれは一般就労に就職するのが、一番理想的な方法かもしれませんね。
A型作業所に通所しながら副業するデメリット
A型作業所に通所しながら副業をするメリットを紹介しました。
では次に、デメリットについて紹介します。
体調管理が必須
たとえ数時間の副業でも、A型作業所の仕事が終わった後に次の仕事をするのは非常に体力を必要とします。
健常者の人でも副業はかなりしんどい、と言っているので、障害を持つ私たちは余計に疲労が溜まってしまうことも考えられます。
あまり無茶なスケジュールを立てずに、余裕をもって副業に臨みましょう。
本業へ影響する場合も
A型作業所の仕事が最優先です。
しかし副業を始めるとそっちの方が面白かったり、つい長時間の契約をして疲れ果ててしまったりといった可能性も考えられます。
本業へ差しさわりが出るようでしたら、会社側も「副業は辞めたら?」と言われることもあるでしょう。
副業を始める場合は決して無理をせず、本業への影響がないようにしましょう。
A型作業所と副業の両立
本業と副業の両立は非常に難しいですよね。
いつ副業をするのかによっても違います。
A型作業所の仕事が終わってからすぐに副業をするのか、休日に副業に専念するのか。
副業をするということは、自分の自由時間を差し出すことになるので、ある意味休みがなくなってしまいます。
また遅くまで副業をしていたため、仕事時間中に眠気に襲われたり成果が出なかったりと影響が出ることも考えられます。
副業をする場合の注意点
最後はA型作業所に行きながら副業をする場合の注意点について紹介します。
副業を始める際は必ずA型作業所に許可を得る
上記でも紹介したように、A型作業所の方針によって副業が禁止されている場合もあります。
またA型作業所の出勤日数や仕事内容によっては、「副業はまだ早くない?」と言われる可能性もあります。
副業をする場合は、必ず作業所の許可を得てから始めましょう。
病院に相談
A型作業所に通知するのと同時に、通院している病院にも相談しておきましょう。
医師はA型作業所以上に私たちの身体の状態を把握しているので、「副業しても大丈夫か」「まだそこまで治っていない」と判断をしてくれます。
医師の許可を得たうえで、副業を探してください。
体調管理を徹底する
副業を始めたら体調を崩して欠勤が多くなった、ということになっては、A型作業所としては困った事態になります。
副業はあくまでも副業。本業を優先しなくてはいけません。
特に副業を始めたばかりの頃は、緊張して体調を崩しやすくなる人が多いでしょう。
副業を始めたい、という人は、本業に差しさわりがない範囲で仕事をするようにしてください。
A型作業所の仕事を適当にしない
「副業で忙しかったから本業はお休み」では、何のための副業なのか分かりませんよね。
副業は本人の意思で始めるのですから、「A型作業所の仕事をおろそかにしない」と決意してから始めるようにしましょう。
上手く両立ができるようになれば、一般就労への道が拓けるかもしれません。
まとめ
A型作業所に通所しながら副業はできるのか、メリットとデメリット、注意点などを紹介しました。
A型作業所で副業ができる作業所は多いですが、副業をするとなると体力が必要となります。
無理をしない範囲で、A型作業所の仕事に悪影響を及ぼさないよう、副業に励んでください。